少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

3010 バスの女子中学生(中国)

2/19-18

FBFのみなさま、おはようございます。
病院にいる身とて、月曜日は週の始まり、たとえば7日間のマラソン大会のスタートライン、あるいはキックオフ、あるいはプレイボールのような心構えで迎えます。

サラリーマン、OLの方が聞いたら、非常に不愉快に感じるかも知れませんが、ごめんなさい。

若かりし頃より、あの通勤ラッシュに疑問を感じ、人生において、そこは日々、エネルギーを使うべき場所ではないと心に決め、まず通勤ラッシュとは無縁の職業を選択した結果、こうなりました。

通勤ラッシュや渋滞に命の時間を削られることが、とても嫌なのです。

ですから、ラーメンを並んで食べる、などという選択肢は私の中にはありません。

最近では足が痛いのと、つり革一本では、ほぼ片足立ちなので、汽車の中ではバランスを崩し、不可抗力とはいえ、身体の一部が女性に触れてしまう状態がままあります。

もしも、これが痴漢だと騒がれたら、ほぼほぼ高い確率で有罪になるでしょう。

ですから、私は汽車に乗ると必死で席を探すハイエナと化すのですが、動きが鈍いので、後ろから来た若いネーチャンが先にすっと尻先を入れられると勝負あった、という感じで獲物(座席)を逃す始末です。

そういうネーチャンはもれなく耳線(イヤホン)つないでスマホ音楽です。

若い頃は、シルバーシート踏ん反り野郎を見かけるにつけ、片っ端から「そこはオヌシが座る場所じゃないだろう」と説教を始め、口論になったりして、見ていた幼子が「パパもうやめて」と言うので、ここ10年は我慢で欲求が不満です。

2003年の頃の中国広州バブル前の月曜日朝。
私はバスに乗っていました。当時の乗車賃。冷房車2元(24円)、冷房なし1元(12円)。

都バスのように距離に関係なくルート内なら始発から終着まで同一料金。

超満員ではないが、8割程度の混み具合でした。
当時、60代くらいのオサーンが乗って来ました。老人かどうか微妙なボーダーラインです。

で、座席に座る女子中学生に言いました。

「なんだ、お前、老人に席を譲らないのか」
オサーンの言い方も乱暴でした。

「私だって夜遅くまで勉強して疲れてる」
女子中学生が言い返しました。おお中国女性。気がツエ〜。
「お前、家や学校でどんな教育受けている、クソガキ」

そこから先、オサーンと中学生のバトル、早口すぎて私には読解不能

すると周りの男性が「そこは、その子の席だ。ルールを守れ」と中学生に加勢の声。
それを皮切りに「いやいや、老人に譲るべきだろ」と別の男性がオサーンに加勢。
「いやオサーンはまだ老人じゃない。自分で立てる」
「中学生は生意気だ」
「お前のかーさんデベソだ」

あっとい間も無く、バス車内は全体が、中学生派とオサーン派に分かれ壮絶なバトルに。

田原某氏の朝まで討論の比ではない。

冷静なのは、こんなの日常茶飯事の運ちゃんだけで、つり革の俺も参戦したいのだが、言葉がわからん。
後方の席では中学生派とオサーン派が胸ぐらを掴み合い、オバーンが仲に割って身体を張って止めに入っている。

中には刃物をチラつかせたり(これはウソ)、あるいは身体に巻きつけたダイナマイトに火を付けると脅したり(これは愛と誠の太賀誠)。あるいは日本語で怒鳴ったり(これは僕)。

いんや、在りし日の後楽園球場、中日-読売戦の炎のレフトスタンド、大バトル、パトカー5台出動を彷彿させる騒ぎ。

で、終始無言を貫いた運ちゃんが終着駅でバスを停めると、みなさま、本当に何事もなかったように下車されて、それぞれの職場へ。

で、件の女子中学生は途中まで気丈に言い返していたけど、後半は泣きじゃくり、ひどい泣き顔に。

ひとり、最後に下車した女子中学生を待つ、心優しい日本人のオサーンが「チミは悪くない。今日も勉強頑張れよ」と言うと、小さく顔あげて「謝謝」とその子は微笑んだ。

本日もついてる 感謝してます。

ホントに熱しやすく冷めやすい人たちだ。
火がついたら早い、爆買いがいい例だが、同じ速度で冷める。
しかし、スピードは大切だ。

活きる(生きる)術を見習う点は多々ある。
激しい自己主張と自己中心。責任の回避能力。
「醜さ」と「強さ」と「諦めの良さ」の狭間とバランス。

私は、シルバーシート踏ん反りスマホ野郎を看過する、事なかれニホンジンより、その点については彼らの方がマトモに思う。

みなさまにおきまして、今週の良きスタートがきれますように。