少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

3261 生ある死

2/24-18

今日は朝から肉の話を書いてたら、朝食から、いきなり肉でした。この病院食の肉率、異常に高いです。

病院ですから仕方ないのですが、切ないお話です。
僕は自ら持つ、膀胱による natural alarm(自然目覚まし時計)で5:30〜6:00に起床して、まだ暗い廊下を抜け、デイルームで日の出を待つのを日課としています。

今朝はその暗いデイルームに患者さんの家族と思しき女性が来られました。40代かと。

やがて医師が3人来て、ひとつ向こうのテーブルで。
「昨夜突然、お父様の呼吸が止まりました」・・・「原因はわかりません。インフルエンザとかの感染はありません」・・・「もう、自力での呼吸は難しいかと」・・・「喉の切開」・・・「おそらく会話はもうできないかと」・・・「ご家族の方が全員揃うまで、呼吸は確保できますが」・・・

重すぎる医師の言葉が耳に来る。

部屋に戻ると、隣の部屋におびただしい機械が運び込まれ、入りきらない機械が廊下に溢れる。

ご家族が廊下の壁にもたれている。
その前を、僕は看護婦さんが片付け忘れた夕べの尿瓶を御不浄に運ぶ。漏れたり、匂わないように、またそれが尿瓶だと気づかれないようにタオルをかぶせ、動揺隠して運ぶ、生者ゆえの尿。

私は、呼吸が止まったお父様と自分の姿をシンクロさせてみる。諸行無常輪廻転生と。

駆けつけてくれる娘さんがいるだけでお父様は徳を積まれて来たのであろう。私とは 違う人生の覇者。

先日、何事もなかったように、忽然と姿を消されたおじいちゃんと同じ部屋。ざわつく看護婦。小さな笑いも漏れる。これは彼女たちの日常、責めることではない。

生を五感で噛み締め楽しむには、死を知り、六感を磨け!

あ、今見たら、廊下の機材は撤去され、医療廃棄物の箱に大量の器具や点滴のくだが。看護婦さんの姿も、ご家族の姿もそこにはない。
ほんの30分足らずの出来ごと。
そして担当の看護師が「安藤さん、今日のシャワーは何時がいいですか〜?」と何事もない日常へ。わずか30分。

生ある死

死の中にある生を正しく楽しく生きましょう。

「いざさらば 旅ゆく父よ ありがとう 」 平成芭蕉

知らないおじいちゃんに合掌