少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

4758 地面に引いただけの線

7/14/19

FBFの皆さま、こんばんは
長文です。本日の実話です。

『その昔の人が地面に線を引いただけで決まる子孫の人生』

そもそも人類の苦しみの大半は「土地」の所有権でしょ。
持つ者と持たざる者、庄屋と小作、家主と店子、国家と国民。
人生の通信簿が資産の数字と比例するかどうかは個人の価値観で、そこにバカマスコミの造語、「勝ち組」も「負け組」も存在はしない。
実家の安城に帰れば先祖代々の屋敷を継ぐ同級生らも幾人かいて、中には固定資産税だけで年間1000万円というツワモノもいる。そんな奴にもそれなりの苦労はあるのだけれど、定職にもつかず、集金以外はパチンコか釣り三昧、ベンツを乗り回してる訳でもなく、ユニクロでダウンを値切るらしい。たまにバイトもしているようだ。だけど一生食うには困らない。

 世の中の何%かはわからないけど、そもそも家を継ぐ者と、私のように目一杯背伸びして住宅ローンを組んで土地を買う者と、精神的な接点は永久にないだろう。
 土地を探すのにひたすら歩き、何軒も不動産屋の戸を叩き、銀行と融資の交渉をしては決裂し、信用調査、保証人、見せ金、数多の難関をクリアしてようやくひとつの岸辺にたどり着き、そこから設計施工、業者の選択、トイレのドアひとつ、ノブのデザインまでも金額との妥協を繰り返してようやく手に入れた安土桃山城のようなものである。誰が賊軍に渡そうか。どんなに小さな城でも、そこには城主の愛情と感謝と執着がある。

 先ほど、客人が見えた。客人と言っても見舞の客ではない。資金を求めて来たのだ。
「連休明けの火曜日までになんとか2000万円、用意していただけないでしょうか」
先方は真剣である。電話であらかじめ内容は聞いていたので唐突ではない。それなりの資料は全て用意されていた。

 先方は、今でもCMでバンバン放映されている業界大手の元社長。名を出せば誰もが知る。社長の肩書きで退職した時は退職金が3億でたそうだが、あながち嘘ではないだろう。

 その金で社長は生まれ故郷に錦を飾った。地方都市からさらに国電特急で30分、そこから車で10分、想像しただけでのどかな山村である。そこに1400坪の土地を購入し、140坪の平屋邸宅を建てた。家屋だけで総工費2億1000万円。調度品は全て大塚家具匠工房から取り寄せた。

 紆余曲折して事業に失敗した。私も中国広州チームも社長の窮地を救うため、社長の商材を中国で販売するために、その企画に投資した。費用は総額、実費だけで140万円。しかし、その投資は社長の不手際で、金銭的な赤字どころか信用までも失うことになった。現在の私のミッションは、その損失額の140万円を社長から取り立てることである。何年か前に月5万円の支払いを確約する証文をとり、法的な措置は完了したが、弁護士によるとないもの取り立てできないとのことである。こちらも140万円のために命とか家を売れとかは言わない。ただブツがあるので販売ルートの世話や方法のアドバイスは可能な限りして来たが、社長には古き栄光があり、昔の手法の幻想を切り離す作業ができない。

小さな身体で、いつもデカい資料のバックを持ち歩く姿は特徴的だが、きっと東京には、似たような人々が日々、どこかですれ違っているはずだ。自分もそのひとりである。

明後日の火曜日、以前に個人的に貸し入れした1000万円の最終期日が切れる。これまで引き伸ばしてもらったが、ここでせめて半分の500万円でも入れないと先方の弁護士より競売にかけられる、というのだ。

そんなこと、先方に悪意があれば第三者を装い安価で落とし、さらに転売して、また残金を請求されるだけ。松本清張を読まなくても想像できる。

なんとか助けてあげたいのだが、あいにく入院中で手元に2000万円の用意はない。ATMは引き落とし50万円が一日の限度だから火曜日には100万しかできん。かと言って銀行も休み。万事休す。こんな時にタンス預金でもあればと悔やむも時すでに遅し。

公的機関が評価した建物の資産価値は5000万円弱。築20年以上なのに、この評価はすごい。これまで社長が奔走して投資家が誰も手を出さなかった背景には転売できるかどうかという一点のみ。過疎と経年で資産価値が上がらない物件に手を出す投資家はいないということだ。

地場にはやはり世界的有名な企業が2社あり、かつては賑わっていたが、不況とリストラで、当時は許容世帯がオーバーした社宅は、今やゴーストになり安価で民間に貸し出すも、借り手なしの悲哀。そんな地域に1000万単位で投資する者はさすがにいない。私ですら二の足を踏む。

中卒の社長が働きまくり、そしてトップまで登り詰め、家族の幸せを願い、万感の想いを込めて建てた愛の家が、どうしてこんなことに。今となっては苦しめられている。奥さんと娘夫妻と孫が暮らしている。今では社長そのものが、家族から疎ましく思われている。自分も全く人ごとではないので、実に同情する。世の中には、きっと同じ境遇のお父さんが多いのでは、と自己を慰めてみるが、2000万円はちとキツいなぁ。どうしようか。

僕のコレクション、コツコツとメルカリやヤフオクで売れば3000にはなるけど、だれか一括で2000で買う人いないかな。そうすれば、なんとか、とりあえず社長を救うことができる。

とりあえず、何も食ってないようなので、今日のところは病院のカフェーで一番安い680円のミトソスをふたりで注文、社長は「美味い美味い」と言ってあっと言う間に平らげた。汽車賃もないと言われていたので少ないけど樋口さん一枚を封筒に入れて渡す。これは手術の時、家族のだれかがきてくれたら交通費用に渡す予定だったやつだから行き場所が変更されただけ。

紀元前1200年頃だったと記憶するけど、出エジプトというのがあって、モーセという預言者がエジプトで奴隷扱いされてたユダヤ人を約束の地、エルサレムに連れて行ったという史実があります。ところが、今、その聖地エルサレムユダヤ人とアラブ人が陣地取りで血を流していますよね、今日現在もです。

イスラエルに行くとわかりますけど、エルサレムとかテルアビブの大都市は人口が密集していますが、郊外は灌木地帯で岩場が多く、このままでは生活できませんが、山があるわけではなく丘陵地帯なので潅水工事とかすれば生活できるのではないかと疑問に思っています。

そもそも人類の苦しみの大半は「土地」の所有権でしょ。

冒頭の私的オピニオンですが、世の中の戦争の歴史は宗教戦争侵略戦争のふたつきりです。
人間なんて所詮は「立って半畳、寝て一畳」馬場さんには3倍、アンドレには4倍くらいのハンデはつけますが、家なんて広ければいいってもんじゃありません。

私は学生時代とルーキー社会人の6年間、両国の豪邸で痴呆症のばあやとふたり暮らし、モルタルでしたが全16部屋と広いバルコニー、屋上ルーフ、駐車場3台分、池付き中庭が無償で与えられました使いこなせませんでした。04年から6年間は中国広州でメゾネットマンション34〜35F最上階280平米8ベッドルームも与えられましたが、家族も恋人もいない寂しい夜を青島ピジョと海賊版DVDでやり過ごす日々、やはり使いこなせませんでした。

結局、一番懐かしいのは0歳から6年間過ごした東伏見の公団柳沢団地です。どこの家庭も左右の違いだけですべてが同じ間取り。慎ましやかな昭和の暮らし、家族、親戚が来てもみんな雑魚寝。米や醤油が足りなければお向かいの家に借りに行く、箱根土産に羊羹とこけしをもらう。そんな暮らしがまたしたい。住宅ローンが終わったら、自宅は子供にやって、僕は古い公団を探して100円露村で暮らそう。どなたかご一緒しませんか?女性限定ですけど。

そういえば、西島秀俊さんと内野聖なんとかさんのホモのドラマ終わっちゃいましたね。あれ、ロケ、代々木上原でしょ。うちの店の近くだからすぐにわかりました。オカマさんだけど、最後のセリフが素敵でした。
「なあ、ケンジ」
「なあに、シロさん」
「俺たち、甘いもん我慢して、アブラも控えて、ずっと一緒に長生きしような」
「ううううう〜うん、シロさん」
「なんだよ、バカだな、泣くなよ」
「だあ〜って〜」

あのお二人、本当にデキてるんですよね?

本日もついてる  感謝してます。

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