少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

4745 野獣・松本薫の無念

8/9/16

何度も書きます。
柔道銅メダルの松本薫選手に対して、インタビューアー。
「力を出しきったんじゃないですか〜」の投げかけは、褒め言葉でも、労いでもない、単なる失礼に値すると私は感じます。
松本選手、全く、力出しきれなかった。
頑張ったのと、力を出しきれたのとは、全く別次元。
力を出しきって、敗れたならば、悔やしくない。

追記 16:00 時事通信社の原稿 以下コピペ ということですよ。

 一瞬の気の緩みで、連覇の夢がついえた。

女子57キロ級準決勝で敗れた松本は銅メダルの味を「甘酸っぱい」と表現した。

悔しさと、メダルで果たした責任感が同居する。

でも、「腹の中は煮えくり返っている」。これが本心だった。
 開始24秒、相手につかまれていた右袖を切った瞬間、膝をつく低い姿勢からの背負い投げを浴び、回転して畳に落ちた。

ドルジスレンとの相性は良く、その前にかけられた背負い投げに怖さがなく油断した。

「試合中に大丈夫なんて絶対にないのに」と思っても、後の祭りだった。
 前回ロンドン五輪で不振を極めた日本柔道にあってただ一人、金メダリストになった。

成し遂げた後の空虚感と重圧。手術もあった。次に目指すものも定まらなかった。

授かった教えと勢いで手にした金とは違うものを求めてもがき、答えを探した4年間だった。
 進化をテーマに幅を広げようとした。得意の形は足技で崩して寝技に持ち込む泥臭いスタイル。

内股など大技で一本を取る形を求め、その限界も知った上で原点に戻った。

その過程を経て「今は自分で考えて畳に立っている」と感じていた。
 ひと回り成長した姿で取る二つ目の金メダルに意味を求めてきた。それだけに、力を出し切れず手にした銅メダルへの悔いは、ことさら深い。(時事)