少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

5904 中川理髪店

4/13/19

伸びきった髪を散し、不精な髭を委ね、凝った筋肉をほぐしてもらおうと、念願だった学芸大前の中川床屋へ。三宿病院最後の朝食を済ませ、ナースと桜に別れを告げ、東横線・祐天寺からひとつ目の学芸大へ。

ここはカープ斎藤さんがドラゴン時代に推奨してくれた店。当時から5000円の高額床屋なれど、耳かき、マサジ付きの癒し系90分。集団就職で田舎からごそっと連れてきた女工哀史金の卵たちがタコ部屋で共同生活しながらオサンどもの髪を切るという、現代版おしん

女の子たちも東京の理髪店で修行しました、という肩書きを引っさげ、適齢期になると故郷に帰り錦を飾る、という構図。客、経営者、女工さん、故郷の両親、田舎のお客さん、とそれぞれにメリットが生じる昭和システム。

ところが数年ぶりに訪ねて腰を抜かしました。
あれだけワンサカいた田舎娘が全員トンズラ〜。残ったのは昔からいた経営者側的なロートルのお姉さまが2人のみ。電話で予約できるか確認したところ不可で、「みなさん、外で並んで待たれています」とのこと。それでも9時に行けば、2巡目くらいには入れて午前中には終わるようなニュアンスでした。

確かに椅子は一、二階を合わせて10席ほどあるので、20番以内に並べば2巡目という感覚でした。ところが、来てみたら稼動の椅子はたったの2席。切り子が二人だから当然の道理。で、私の順番が3:30ですと。9時に来てですよ。あり得ない。

「いやいや、だったら電話でちゃんと、本当のことを言ってよ。話が違うじゃん」ということになりますよね。「すみません、言葉足らずでした」ってあんた、「言葉足らずじゃなくて、これはミスインフォーメーションよ」と反論。2人しかいない状況がわかっていれば他の店を選択できた。電話で確認した意味ないじゃん。というわけで、姉妹店から応援を呼んでもらうことで手打ち。12:00にやってくれるということですが、後味よろしくない。

栄枯盛衰、不況というか散髪離れ、こんなところにまで。
中川床屋、今日でお別れです。

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