少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

023 哀愁の笹塚

京王線で新宿から一つ目。京王新線では新宿から三つ目の駅が「笹塚」です。リリー・フランキーさんの小説「東京タワー」(まだ読んでいませんが)の舞台となった街です。人口密集度としては常に都内のトップ3、つまり日本のトップ3に入る人口密度のめちゃくちゃ高い地区です。この地に住みはじめ13年が経ちました。
甲州街道を挟み、北に10号通り商店街、南に観音通り商店街と北沢5丁目商店街の3つがあります。
先のブログで日本そばを食べに行くと書きましたが、最寄の北沢5商店街にある三喜屋さんは8時で閉店。少し前に行きましたが、すでに暖簾は外され、中を覗くとおばちゃんが疲れた表情で椅子に腰掛け、無口なおやじさんが渋い表情で立っていました。気になるのは足の悪いおばあちゃんがいたはずですが、ここ数年見かけておりません。お元気でしょうか? 仕方がないので観音通り商店街へ足を伸ばしました。途中、商店街の縁日で昨夜は人がごった返していましたが、今夜は折からの雨でまばらでした。屋台では200円の焼きそばを100円でたたき売っていましたが、後ろ髪を引かれながら、日本そば屋へ。ところがここも暖簾が降りていました。
さて、本日は誕生日、ここは思い切って駅前の安い鮨屋「めぐみ寿司」にでも行くか。そば屋なら1000円で足りるだろうと思いつつも、とりあえず2000円持って出たので、めぐみ寿司ならお好みでつまんでも2000円あればこと足りると判断し雨の中、何を注文したろうかと連想しつつ歩を進めました。愛想のない親父ですが値段の割には美味しいので時々行きましたが、10席ほどのカウンターだけの店ですが席が半分埋まっていたことは見たことがありませんでした。
ところが、店はすでにありませんでした。「エッ?」という感じです。前に来たのはいつだったっけ?ずいぶん前から「次に来たときはあるだろうか?」と個人的に気にはしていましたが、不安は現実になりました。さて何を食べようか?
しばらく駅近辺をうろつきましたが、結局は五十嵐隊長と同じく「すき家」で誕生日ひとり牛丼でした。特盛り(肉1・5倍)430円に味噌汁セットを付け合計530円のディナー。頭の中は日本そば→寿司モードだったので、牛丼は脂っこくて体がついていけなかったというのが正直な感想で、野球に例えるなら相手の先発投手を読み間違え、対応できなかったという感じです。
特盛り牛丼を噛みしめながら、めぐみ寿司の親父の顔を思い浮かべました。笹塚に来て13年、廃業に追い込まれた寿司屋4軒、中華3軒、日本そば1軒、銭湯2軒、定食屋4軒、魚屋2軒、その他多数。すべて個人経営の小さな店ですがよく利用させていただいたお店ばかりです。
逆に急増したのが美容院。観音通り商店街はわずか100mあるかないかの小さな商店街ですが美容院だけで15〜16店もある美容院銀座と呼ばれており、どこも撤退していません。
マクドナルドが日本に上陸した頃、新宿、渋谷に次いで笹塚にオープンする予定でしたが、マクドが来ると不良のたまり場になる、という理由で地元商店街がマクドの笹塚計画を断固阻止したそうで、その怨恨からマクドは今後何があっても笹塚には出店しないそうです。もう一度言いますが日本でトップ3の人口密集地です。
さらに言えば、家賃が高いため、子供が小学校に上がる年になると、みなさん郊外に引っ越され、小学生が激減し、今や周囲の小学校は1学年1クラスが当たり前でしかも1クラス20人割りで、昨年はついに新1年生が13人という学校もありましたが、数年内には新1年生ひと桁という時代になります。
「時よ時節を恨むじゃないぞ」と人生劇場の歌詞ではありませんが、それでも本日の24時間テレビで津軽海峡遠泳を果たした盲目のスイマー、16歳の立木早絵ちゃんはみんなにすごい勇気を与えてくれましたよね。
笹塚のみなさん、いろいろありますが、辛い時は、早絵ちゃんの姿を思い出してまた頑張りましょう。