少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

128  トヨタとユニクロ

2つの会社の共通点は、中国での日本企業内での評判の悪さ。それも半端 ではないほどの悪評ぶり。我々の生活に直結する問題なので書くことにします。
まず、トヨタ。ご存じのように、もうガソリン車は売れません。トヨタそのものが危ない状態です。車は部品の集まりです。ネジ1本の孫々請け会社まで含めれば1台の車が誕生するのに裕に1000社くらいの部品メーカーが介在することになります。
愛知県ではトヨタの力は絶大で、全ての関連会社はトヨタに服従が原則です。極端に言えば、下請けは自分たちの食いぶちを削り、言われるがままにトヨタに年貢を納めている状況です。トヨタの社員と下請けの社員の能力差がそれほどあるとは思えません。しかし、彼らの給与は2対1くらいの格差があります。下請け会社はこの不況でもうどこをどう削っても、すべてトヨタに絞り取られすでに利益は出ない状態です。
トヨタはそこからさらに3割削減せよ・・・と。物理的に不可能な数字を下請けに押し付けてきました。当然、中国に工場を持つ、日本の下請け企業はパニック状態です。どこに誰が原価を割ってまで部品をつくるというのでしょうか? 
来年、工場閉鎖、倒産がものすごい勢いで相次ぎます。トヨタの狙いはそこです。人件費の高い日本の下請け会社を潰して、部品をもっと安い、中国企業にシフトするためです。これで、車はさらに安価になり、中国をはじめ売りやすく、買いやすくなります。
トヨタと購買者は一時的に利益を得ますが、その陰で多くの失業者が生産され、経済はさらに悪化します。
さらに劣悪極まりない中国製の部品を使用した車は故障、リコールの対象となり、結局は「安もの買いの・・・」という結果が見えています。
逆に言えば、天下のトヨタがそんな目先の付け焼刃状態にまで追い込まれているという状況が見えてきます。
同様に日本の衣料の9割以上を生産している中国のアパレル工場もユニクロの台頭に、その大多数が工場閉鎖、倒産に追い込まれています。
ユニクロの場合、トヨタの下請け会社潰しとは違い、単独で成り上がってきたので、資本主義の勝利者として柳井会長は絶賛されています。しかし、想定外の価格破壊で倒産、失業に追い込まれた多くのアパレル従事者の怨念は、これまた半端なものではありません。
ユニクロと購買者はそれでもいいということでしょう。それにしても900円のジーンズとか3980円のダウンジャケットっていったい何だ、原価はどうなっているのか?モノの価値観やありがたみという概念という美徳はもう死語なのだろうか?
汚れたスニーカーを何度も洗って履く、モノを大切に扱う・・・それは人や人の心、動物や弱者をいたわるという優しい心を育てる情操につながるのだと僕は思うのですが、どうでしょうか?
「得るものと失うもの」
得るものが失うものより、少しでも多ければそれでいい。いや、必ずしもそうではない。多少、失うものが多くても、いつかそれが、プラスとなって返ってくることだってある。
でも、トヨタユニクロは何か、とても大切なことを、失くしてはいけないものを、見落としているような気がしてなりません。それが目に見えるものなら、誰でも気づくのだろうけど、このご時世では、仮に気づいていたとしても、見ないふりをするしか、生きていけないのかな。
せめて買う側の僕らだけでも、インチキ消費者にならないようにと思って、モノを大切にしていきたいと思います。