少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

130 あけまして、たこやき

新年あけましておめでとうございます。みなさまにとりまして、良き一年になりますよう、心よりお祈りいたします。
大晦日は格闘技を見ながら、CM中に紅白をチェック、最後はNHKの行く年来る年で、ひとりで年を越しました。早く寝ようと思いましたが深夜のお笑い番組が面白くて、テレビを切ることができず、結局4時まで見てしまいました。
朝、6時30分ごろ、トイレに起きると、夜が白み出したので、寒さの中、意を決して、初日の出を拝みに行くことにしました。
パジャマの上に防寒服を着て、さて何処に拝みに行こうか?とりあえず、小田急東北沢駅の陸橋の上あたりがいいかな、と思って向かうも駅の高架工事のため閉鎖されていました。明け方はだんだんと朝になり、少し焦りましたが、とあるマンションに不法侵入し、屋上から見事な初日の出と、西方に浮かぶ初富士の見事な頂きを拝むことができました。
初日の出に私的な我欲と世界平和を祈り、マンションの見知らぬ住人と新年の挨拶を交わし、静かな東京の青い空を感じながら、また自宅へ戻りました。
実家の母親から新年の電話をもらうも、些細なことから口論になり、反省。不況は誰のせいでもないけど、亀井静香が言う、不況と家庭不和の連立方程式がわかるような思いをしました。
正月はどうしてる?年老いた母親の心配に、おせち料理なんて、あるわけないさ。今の世の中、雨風しのげる家で新年を迎えることができるだけで良しとしなければ、などと毒づく僕。
家庭内の不和も国際的な問題もそのほとんどの根源は経済。人間が普通に生きることさえ、地球は拒絶しているのだろうか?
せめて、正月くらい正月らしいものを食べなさいと、50になって、親から言われる僕は人間失格かもね・・・。
僕は、冷蔵庫の片隅に落ちていた干からびた「サトウの切り餅」2片を見つけ、雑煮を作った。餅意外の具は冷蔵庫にあった舞茸とエノキだったけど。でも、小田原の山一さん(山一蒲鉾店)から贈っていただいた、紅白の蒲鉾と伊達巻玉子、その他の練り物が正月気分を盛り上げてくれました。もうこれだけで十分、ありがたい贈り物です。
御屠蘇代わりに山形は鶴岡の栄光冨士(冨士酒造)の純米吟醸をいただき、うとうとしたので、上着だけを脱ぎ、パジャマで二度寝
昼ごろ、起きて、楽しみにしている年賀状を見る。毎年、400枚近い年賀状を書くので、その作業に年末年始は追われるはめになるのですが、一昨年は中国からの帰国が12月14日で賀状の制作が間に合わず、賀状はあきらめて、寒中見舞いに切り替えたので、のんびりとした正月を過ごすことができました。これに味をしめ、昨年も帰国が12月20日で、じたばたしてもどうにもならず、今、こうして、寒中見舞いのデザインを考えているところです。
昨年の秋頃、知り合いの奥様から助言を授かりました。
「安藤さんの年賀状には、いつも幸せがいっぱい詰まっている。幸せな人に届けば、いいけど、そうじゃない人に届いた場合、それは妬みとなり、マイナス効果になる場合もあるので、気をつけた方がいいのでは・・・」と。
思ってもみなかった、ご意見でした。その奥様の職業は弁護士です。司法と医療関係者は依頼人や患者の「幸福」と「不幸」を背中合わせで同時に見なければならない職業です。だから「不幸」な状況にある人々が目の当たりにする、他人の幸福に対する心情がよくわかるのでしょう。
送る側は見栄を張ってでも「なんとか、幸せに生きています」と家族や子供たちの写真入りの写真を、年に一度の生存確認の意味を込めて送るわけですが、もらう側の立場を深く考えたことはありませんでした。
ただ、僕に関して言えば、友人知人の幸せな知らせは、自分自身の喜びとエネルギーになるのです。ですから、そうではない人も居るのだということは、想像すらできませんでしたので、助言してくださいました奥様には感謝いたします。
何もない、静かな午後。もうテレビも飽きたし、僕は何をしようか?
実は、昨年暮れ、笹塚の電気屋でタコ焼き器を見つけました。1260円だったので衝動買いしてしまいました。その足でスーパーに行き、タコも買いました。ところが作る機会もないまま、タコは賞味期限が切れてしまいましたが、まだ冷蔵庫にあります。もう、これしかないだろう、というわけで、2010年の幕開けはひとりタコ焼きで決まりました。
揚げ玉を作るところからはじめ、悪戦苦闘です。紅生姜もおたふくソースも切れていましたが、買い出しに行く元気はなく、中心人物抜きで挑戦です。やっぱり、ポイントは粉と水の分量ですね、調子に乗って山芋を入れ過ぎたのが、いささかの敗因でした。1回で20個ほどできるので、40個も食べてしまいました。
下北沢に「大阪屋」という伝説のタコ焼き屋さんがあります。マスコミには一切登場しません。並ぶことが大嫌いな僕ですが、そこなら30分までは並びます。僕らと同年代くらいの夫婦二人でやっている小さな店で、持ち帰り専門ですが、僕の知る限り、ナンバー1のタコ焼き屋です。
東京では「銀ダコ」が有名ですが、チェーン店なので焼き手により、出来不出来が顕著です。年季の入った職人さんが焼くタコ焼きは、それはもう一級品に間違いありませんが、バイト気分のニイちゃん、ネーちゃんが焼くタコ焼きはとてもじゃないけど、食えたシロモノじゃあありません。
初期のころの美味しい味を知っているので、焼きの甘いタコ焼きを平気で出す店、店の都合で作り置きのタコ焼きを出す店は、店長を呼び出します。中には態度の悪い店長も居ますが、JALとの違いは、本社がしっかりしていることです。本社のクレーム処理担当は実に誠意ある対応で、購買者目線で、態度の悪い店長は降格させ、焼き方も改善されます。伸びる組織と沈む会社はそこが違うのでしょうね。
そう言えば、大晦日のお笑い番組で、こんな話がありました。まだ売れない芸人が長年バイトでタコ焼きを焼いていたけど、この不況でタコ焼きのバイト全員が解雇されてしまった・・・と。バイト全員、って、そんな大手のタコ焼き屋ってどこなんだろう、まさか・・・。
ともあれ「たかがタコ焼き、されどタコ焼き」ですよね。下北の大阪屋さんはタコ焼き一筋で豪邸とベンツを購入したという噂を聞いたことがありますが、信憑性は十分ある繁盛ぶりです。
ついでに書くと、中国でもタコ焼きがブームになりかけています。広州ではよく見かけます。食べましたが味はまだまだです。それに、先に言わないと、ソースとマヨネーズの海にされるので気をつけましょう。
「一年の計は元旦にあり」。いやいや、ひとりタコ焼きは今日が最初で最後にしたいと思います。
さてさて、明日は箱根駅伝ラグビー大学選手権の準決勝。母校・明大の駅伝は昨年、シード権を獲得するなど登り調子。ラグビーは対抗戦で0-52と歴史的な屈辱を味あわされた帝京大戦。帝京は対抗戦優勝校の早稲田を撃破しての進出なので、下馬評は圧倒的に帝京が有利。大晦日の格闘技では泉、吉田秀彦の明大OBが闘魂を見せてくれたので、現役学生にも奮起してもらいたいものです。明日はプロレスライターのトシ・倉森さんと国立に応援に行きます。
2010年。目標はたくさんあります。同時進行で、どれもこれもうまく行きますように。必ずうまく行きますように。すべてがうまく行きますように。願いは叶う。必ず叶う。叶うまで諦めないで頑張りましょう。