少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

144  本日・JAL倒産

・・・ということで2010年1月12日、日本航空が倒産しました。
新橋の金券ショップでJAL株主優待券を買い、出張費を数千円ほど浮かせて飲み代に充てていた時代が懐かしいです。きょうを持ちまして、もう株主優待券も株同様に紙屑になったのですね。それにしてもわからないのが、ニュースを見る限りわずかながら、買い注文もあるみたいで、どこの誰が紙屑を何の目的で買うのでしょうか?一部のマニアやコレクターが記念に買うというなら、私も欲しい口ですが、確か今はもう、電子化され紙の現物は取引されないと聞きましたが、どういうことなんでしょうか?どなたか教えてください。
4チャンネルで「ミヤネ屋」を見てましたら、チーフパーサーの秀島某氏がコメンテータとして出ていました。現職の方かOBの方なのか見落としましたが、テレビでコメントするということはOBの方だと思います。
秀島氏曰く「こうなることは5年前からわかっていたのに修正努力をしなかった」「子会社は300あるが黒(字)は1社だけであとは全部赤(字)」「JALの給料は高いと思われがちですが、それはかつてのことで、ここ10年は、えっそれだけしかもらってないの?と言われるほど。国際線機長はANAさんより安い」「例えばちょっと寒い時に、(座席の)うしろからさっと毛布が出てくるような、きめ細かいサービスは日本人しかできない」
秀島氏はJAL倒産の最大の理由は政府が赤字路線の運航を義務付けたからと、声を大にしたが、だったら、なぜ、同様に赤字路線を押しつけられたANAは黒字なのだろうか?
5年、10年も前からわかっていたのに、何もしなかったのは、自分たちの責任ではないのだろうか?その責任はどう処理するつもりか?
子会社の赤字の大半は天下りOBの高額給与が原因のほとんど。この寄生虫たちを組織ぐるみで放置しておいた責任はないのか?自分たちもいずれ天下るため、排除ができなかったということなのか?
ANAは黒字だから高給をもらって当然である。赤字会社の国際線機長の年収3500万円が「それだけしかもらっていないの?」と言われたということをテレビでコメントする感覚自体がすでに麻痺していると認識されていないことが問題ではないのか?
「日本人しかできないきめ細かいサービス」・・・笑わせてくれます。
広州の空港にJALの日本人スタッフは一人も居ませんでしたよ。おかげで予約した車椅子は用意されず、寒さで震える中、毛布の一枚も貸してもらえず、JALの心が込められた、きめ細かいサービスとやらのお陰で、僕の患者さんは成田空港で具合が悪化して医務室直行となりました。本当にありがとう。その時の本社の対応の悪さ、誠意のかけらも感じられない言動は一生忘れることはできません。こちらは命にかかわる患者さんを預かる身です。こんな誠意のない会社は潰れて当然だと私的には思います。
確かにCAさんたちは本当に優しく、親切なのでついつい騙されてしまいますが、秀島氏のように役人的な表面だけの答弁体質がJALの真の姿でしょう。
自分が世話になった会社が危機なのに、年金削減に応じないOBがまだこんなにいる会社です。当然、この人たちは典型的なジコチューです。乗客より自分が優先。本社の奴らは、もし事故が起きれば、乗客を残して真っ先に逃げるクチです、間違いありません。こんなOBどもが作ってきた組織なんですよ。空の安全とか日本の翼とかいう以前の問題だと思いませんか?
政府(国民)が支援する限り、この組織に真の反省は期待できません。僕は基本的にはJALの愛好者です。ですから、本当の意味で、復活してもらいたいのですが、現状では無理でしょうね。