少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

154  上野・アメ横

先週月曜日に続き、本日25日も商談と借金の取り立てで上野のアメ横に行って参りました。少し時間があったのでぶらつきました。
上野という街は、本当に、いつ来ても東京の半分が圧縮された街のように感じます。半分というのは、セレブの山の手と、おばちゃんの下町という区分けですが、ここには下町の全てがあると思います。
今朝のニュースで、動物園の猿が逃げ出して大騒ぎになったと報道されていました。飼育員が「東北の山から連れて来た絶滅寸前種の日本猿のうち一頭が、あまりの環境の違いにパニックを起こして柵を乗り越えて逃げた」とインタビューに答えていましたが、そのパニックは猿に限ったことではないと僕は思いました。
きょう改めて正面から眺めた上野駅の外見は、新宿や池袋のような駅ビルではなく、どちらかというと華奢な積み木を重ねただけの、非常にこじんまりとしたものです。「金の玉子」の時代、東北地方から、赤いほっぺの働き手たちが、大挙して押し寄せ、それぞれの雇い主が出迎えた時の様子を何度かNHKのアーカイブスで見ました。
今の東京の人口の半分くらいは、その「金の玉子」世代の人々の成果ではないのかしらん、と僕は勝手に想像しています。
そんな上野にはいくつかの顔があります。
まず、僕とは無縁の芸術の杜。そして何度も訪れた動物園。昔はお世話になった歓楽街。そして歩くだけで時間を忘れてしまう海産物、食料品、衣料品のメッカ・アメ横
覗くとつい買ってしまい、あまりの量の多さに、結局、食べきれず腐らせてしまうという、苦い経験を何度か繰り返して、やっと辿り着いた悟り。それは「遠くから見るだけ作戦」。
脱走猿ではありませんが、あまりの安さと売り手のおっさんの勢いに押されてパニックになって気がつくと買っているというのが、いつもの僕です。
アメ横に行かれたことのない人でも、年末には必ず各テレビ局が何度も同じ映像を垂れ流すのでお馴染みでしょう。確かに大家族なら有難いお値段ですが、核家族者にとっては持て余してしまう量なので、ここは冷静にならなければなりません。
ところで、先週の話ですが「寿司食べ放題1050円」なる店を発見し、当然、入ってみました。まあ、想像通りの感じで、機械握りの四角いしゃりと紙のような薄いネタでしたが、値段通りの「やっぱり」というだけで、リピートはしないだろうという店でした。
ところが、僕の隣に座った同年代とおぼしきおっさんが凄かった。僕は店のシステムとかよくわからず、恐る恐る10カンを注文したのですが、そうすると、食べ終わってから次の注文をするというルールなので、注文してから出てくるまでのインターバルが長すぎて店に居るのが飽きてしまうのです。
しかし、おっさんは常連と見えて、一度にど〜んと注文しました。
で、出て来た量を見て、僕はパニックになり、思わずおっさんに「これ一人で食べるんですか?」と尋ねてしまいました。
「うん、昔はこれを5皿くらいいけたけども、今はもう歳だから2皿で十分だべさ・・・」とおっさん。僕は「もしかしてテレビチャンピオンの大食い選手権の方ですか?」とインタビューをしてしまった。
おっさんは「そんな偉いストじゃないべよ〜」と謙遜しましたが「しっかし、凄いですね〜」と僕は言いながら、しっかりと横目でカウントしました。その数、40カン。しかもネタはボイル海老と甘海老のみだから、大皿が真っかっか。こんなの見たことないぞ。
「う〜ん、ぼかア、海老が好きなんだよねえ」とおっさん。
そんなもん見ればわかるけど、これを2皿やるつもりなのか。シャリは小さなおにぎりのようにやたらデカく、ボイル海老は向こう側が透けて見えるくらい薄くて鼻息でひっくり返りそうだけど大丈夫か?店の経営者もドキドキしながら見守っているに違いない。
残したら罰金というルールがあるので、僕がちょびちょびと24カン食べる間に、おっさんは公約通り、2皿80カンを平らげ何事もなかったように立ち去った。身なりはホームレス以上、普通の人以下という感じ。2皿目は僕の目が気になったのか、多少、白身が混ざっていたが、やはり海老の大群だった。誰かに話したくてしょうがなかったので、しょうもない話ですがここで書かせていただきました。
今まで、外国人が来た時には浅草と東京タワーと新宿あたりを案内するのが定番だったけど、次回からは上野にしようと決めました。
昔、学生時代、ドラゴン斎藤さんに御徒町の「セブンスター」というお店に連れていってもらったことがあります。すでにギラついた野郎どもが30人くらい店外に並んでいて、僕らも並びました。そしてやっと順番が回ってきました。いや〜今でも、忘れられません。「菊池桃子」にそっくりな子でした。あんな可愛い子が、あんなこと・・・。何のお店かは割愛させていただきます。2度目に行った時に桃子はもう居なくなっていましたけどね。
きょうは「漫画家・成田アキラの店」というのを見つけました。電話番号が出ていたので、これは取材しなくては・・・と思い、さっそく携帯電話でインタビューをしました。
「あの、すみませんがシステム教えてください」
「まず個室で写真を見て、好みの子を選んでください。決まりましたら当社のセンターから、相手方に連絡いたします。すると先方からあなた様の携帯に電話が入りますので、あとはお互いに好きにしてください」
「やっぱり、縁故ーとか多いんですかね?」
「さあ、そこまではちょっと・・・あとはお客様同士の話し合いですから」
「で、おいくらですか?」
「ただいまキャンペーン実施中でございます。本日、お会いしたい方を紹介する場合は9000エン。後日でもいいよ〜という場合には7000エンで結構なんですよ〜。みなさま、ここで幸せに結ばれておりますので、よろしかったら是非ご利用ください。ただいまキャンペーン実施中ですので、このチャンスをお見逃しなく・・・」
ん〜これはドラゴン斎藤さんと高間に報告せねば・・・。