少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

157  もやいこ

「みんなでもやいこして食べりゃ〜」
30日、高校の同級生4人で安城北部小の同級生のまゆみちゃん経営の「まゆりん」という居酒屋(名鉄・新安城)へ行きました。
そこへ数種類のお通しを運んできたおばちゃんのひと言が「もやいこ」。
「おばちゃん、いま、何ってった?」僕は初めて聞く単語に反応しました。
「うん、だからな、みんなでな、もやいこしてな、食べりゃ〜よ」
おばちゃんのジェスチャーから判断するに「みんなで、仲良く分けっこして食べんしゃい」ということらしい。
僕は、なんだか、この「もやいこ」という言葉がひどく気に入ってしまった。
さっそく、広辞苑を引いてみた。
「催合う」(もやう)と書く。寄り合って共同で事をする。
なるほど、こいつだ。
ちなみにおばちゃんは、まゆみちゃんのお母ちゃんでした。
地方の小さな駅前の居酒屋だけど、カラオケ目当てに次から次へと客が押し寄せる。土曜日の夜。テーブル2つに10人ほどのカウンター席が満席。変わる代わる何組もの客が来る大繁盛店。客の平均年齢推定アラ70〜アラ80。いやマジな話。みんな元気、しかも声の張りが抜群で、僕らの会話が聞こえない。僕らは一曲も歌わず、テーブル席で話をしているだけなのに、大声で話さなければならないので、みな声ががらがらになった。あんなに元気なご老人の集団は、ある意味、凄いというかおっそろしい光景でした。中には、まっ赤赤なセーター姿でカウンターで失禁しながら、平気な顔して焼酎を煽る大柄なアラ80の豪快さんもいた。
酒を飲まない珠ちゃんと前日に深酒した高木が帰ったあと、老人たちも引き上げ、豊治と二人でカラオケを独占した僕らは、焼酎ボトル2本空けて11120円。有難い田舎料金です。
ところで、おばちゃんの「もやいこ」が出て盛り上がった時、高木君が参戦。「昔、中京大時代、大林(同級生)が、うしないた、という言葉を使って物議を醸したことがあった」というのです。
「うしないた」・・・「牛泣いた」としか聞こえないですが、「失くした」という意味で使ったそうです。で、回りの仲間たちから「お前ら、どんな田舎から来たんじゃ〜」とバカにされたそうです。
これも気になり、調べたところ、大林君は田舎モンではなく平安時代の人だったことが判明しました。
古くは万葉集古今和歌集、宇津保物語、源氏物語、今昔物語にも「うしなひつ」「うしなひて」などという記述があります。「ひ」は「い」と発音するので大林の「うしないた」は「うしないて」の過去形なので方言というよりは古典の世界で、むしろ格調が高いと言えるでしょう。
こんな話を母親にすると、名古屋では「やっとかめ」が流行っていると言われました。「あんた〜やっとかめ(久しぶり)だがね〜」という風に使うそうで「八十日間目」と書いて「やっとかめ」と読むそうです。が、これは電子辞書には出ていませんでした。
ちなみに、日曜日の夕方6時過ぎに実家を出て、新安城名鉄)〜豊橋(ひかり)〜品川(国電)〜渋谷(東急バス)〜大山町で9時前に笹塚の自宅に到着。2時間と40分くらいで、距離感が麻痺する感覚です。などと書いている間に、今月も終わり、一年の12分の1が終了です。なんか早すぎないですか?