210 喫茶店設立実況3
5月10日(月)午前中、ひとりで作業。屋上に太陽光パネルを取り付け、電気代を安くあげる算段があり、安城電機さんの見積もり作業に立ち会う。電気代もさることながら、最重要案件は安全性。自宅は築30年余の3階建てビルで南側に遮る建物がなく、台風が直撃すると、相当な風力になる。パネルが風で飛ばされたら大事故につながる危険性もある。その点を尋ねると「10年間は当社が補償します。10年間大丈夫ならその後もきっと大丈夫でしょうから」と安城電機さん。僕は突っ込まなかったけど、10年過ぎたら取り付け部分も老築腐敗化して危険度はグ〜ンと増すのでは?専門家ではないけど、普通はそうなるんじゃないかな?まあ見積もりと効果を検討してからの課題ですけど。
午後、「ランチにチゲ鍋を食べたからニンニク臭くない?」と言いながら高校の同級生のHTさんとIHさんがお手伝いに。「きょうは他の現場があるから帰りに寄る」と言っていたトヨジが、現場を抜けだし時間差で登場。2人の女性はペンキ塗り、トヨジは外壁に取り付けるアンティーク風の窓枠の作成作業に。高校の一年先輩の杉浦さんはお父さんお母さんも借りだして小便器と手洗いの取り付け作業。これでトイレの水回りは90%完了。
5月11日(火)トヨジが本業に戻り、本日は終日ひとりで作業。山ほどいたボランティアヘルパーも潮が引くようにサ〜っといなくなった。まっこれが本来の姿、今までがラッキーでした。改めてみな様に感謝感謝です。徳永英明のボーカリストを聞きながら、家具をどう配置するか、メニューをどうするか、イメージを膨らませる。本日は肉体より頭脳作業。よほど心配なのだろうか、80歳の母親が何度も顔を出す。
5月12日(水)午前中、安城市の保健所に飲食店の申請の相談に行く。実家の今池町からバスで行くのだが、路線バスは1時間に2本の運行。次のバスまで25分もあったので偵察の意味で自宅から2番目に近い喫茶店「館」に入る。営業時間は朝6時30分から夕方5時。早寝早起きの店だ。それもそのはず、地元のマラソン人の溜り場らしく、雑誌「ランナーズ」が常備され、マスターもランナー用のタイツを着用。コーヒー390円(定価)についたモーニングサービスはトースト(一枚を半分に切り、ジャムとマーガリン)に目玉焼き(Sサイズ)にキャベツ少々にきゅうり薄切り2枚。目玉焼きはゆで卵より豪華に見えた。
バスに乗り御幸本町で下車(230円)、何人かに道を聞き安城市保健所へ行き、簡単な説明を受け、申請用紙をもらう。ちょうど安城警察が近くにあり、高校の同級生が2人居るはずなので「・・君・・さん居ますか」と尋ねるも個人情報なので「お答えできない」と無下に断られる。
帰り道をぶらぶらしていると、古い商店街が歯抜け状態になっていたけど、それでも古い佇まいが残っており、安城にこんなレトロなところがあったのか、と感慨にふける。通りすがりのオンボロ倉庫に古い木製のショーケースがホコリをかぶっていたので、持ち主を探し「いらないなら譲って欲しい」と所望すると「どうぞ」と快諾してくれた。徒歩では持ち運びできないサイズなので夜、車で取りに行く。
安城市役所横にある創業54年の喫茶「古雅(こが)」でランチ。「おふくろの味限定25食Bランチ(豚肉丼)630円」を注文。味付けが濃すぎて完食できず。みそ汁のふたを開けるのに失敗し、おぼんの上にぶちまけてしまい「すみませ〜ん」とウエイトレスを呼ぶと「あ〜、新しいのにお取り換えしますね」と言われ、新しいみそ汁が出てくるのかと思いきや、出て来たのはみそ汁をこぼしたおぼんのみ。これも土地柄なのか、厳しい時代を実感する。建物は古い蔵造りでオーナーがレトロランプのコレクターらしく陳列ショーウインドウもあり、味以外は僕の好みでした。
帰りのバスで近所の駄菓子屋のおばさんと乗り合わす。おばさんは大型スーパーで買い物途中に財布を置き忘れ、一度バスに乗るも、あわてて引き返したら、誰かが届けてくれていたそうで大喜び。日ごろの行いですね。僕はおばさんの店で、好物のブラックサンダーチョコ(30円)とグッピーラムネ(20円)をそれぞれ5個買い、午後の作業に突入。
夕方、名鉄で知立に向かい古久根君と合流。過日、たまたま酒を買った「現金屋」さんと言う酒屋さんに使われていなさそうなサントリーの冷蔵庫があったので「使っていないなら譲って」と言うと「いいよ」と二つ返事でお兄さん。聞くと僕より4歳年下で共通の知人とかいて無料でゲット。「よし、お礼にビールとコーラはおたくから仕入れしますよ」と商談が成立。古久根くんの車で運び、安城のショーケースも積んでもらい2階まで上げてもらう。(つづく)(事情により時系列が前後しますが近日中に修正いたします)