少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

225  マジすか学園・ニッポン

アキバ48総出演のドラマ「マジすか学園」のDVDを中国でゲットし、全巻見ました。日本に居る時、深夜放送で2回くらい見たことがあり、面白そうだったので、全巻見れて満足でした。
ストーリーをひとことで要訳すると、女子高の番長抗争。喧嘩で勝った者がマジスカ学園の喧嘩番長になれるという単純明快なお話。人気投票で1位になったという前田敦子という子が主人公。一見、大人しい転校生役だが、実は喧嘩の達人で、学園の喧嘩自慢を次々と倒し、最後には番長になる。前田は喧嘩が原因で親友を失った過去があり、喧嘩を封印していたが、毎回、喧嘩せざるを得ない状況に追い込まれる。毎回、アイドル同士の血みどろの喧嘩シーンは斬新で、秋元康のプロデュースは流石だと思いました。「喧嘩は相手を傷つけるだけじゃなく、時には大切な何かを見つけさせてくれる」という余命宣告され入院中の現役番長・大島優子という子の存在に、過去の事件が原因で心を閉ざしていた前田が少しずつ心を開いていく・・・という展開です。
特筆すべきことが4つ。
まず話の内容や喧嘩のやり方が、30数年以上前、僕らが現役高校生だった頃と同じで懐かしい。制作者が同年代なんだろうな。
次に、番組に入る前に「これは学芸会の延長で未熟な演技ですが、暖かく見守ってください」という内容のテロップが流れること。これはいいですね。僕も暖かく見守りましたが、なかなかどうして、予想以上に上手い演技でしたよ。
3番目は、さすがにこの子はアキバ48のメンバーではないでしょうねという子の存在。めちゃくちゃ喧嘩が強そうなスケ番風の風貌。茶髪ロン毛に女子プロレスラーの悪役のようなマスクとガタイ。さらにガニ股とオッサン口調の関西弁。向こうから歩いてきたら、思わず道を空けてしまうような存在だが、実は喧嘩が超弱い。主人公・前田の自称舎弟で、喧嘩に勝つ(自分だけでは勝てないのだが)とふところから、むき出しの手羽先を取り出し「勝利の手羽先や〜」と言ってはムシャムシャと食いだす。「なちゅ」という芸名のこのオッサン、いやこのムスメさんの存在が主人公を食っていましたね。
そして4番目。これが僕が痛切に感じたことで、一番言いたかったこと。「マジすか学園」の構造と今のニッポンの政治構造が酷似しているということです。
2週間ぶりに帰国すると、首相が代わっていました・・・なんて光景は最早、驚くに値しません。平成22年間で16人の総理大臣ですから、海外に行く前と帰国後で、首相の交代など日常茶飯事です。それは小さな女子学園の中でアキバ48の女の子たちが、毎日毎日大げさな理由と派手なパフォーマンスで、ちまちまとした喧嘩をする姿がこの国の政権とダブってしまうからにほかならないからです。
それでもアキバ48の女の子の方がまだマシです。たった一回だけでしたが、前田さんが他の女子高の生徒に絡まれた時、マジすか学園の副番長が「うちの生徒になにすんのさ」と助けたシーンがありました。しかし、この国ときたら、北朝鮮拉致問題をはじめ、沖縄基地問題など、政治屋さん、マスコミさんたちが、パフォーマンスだけの大騒ぎをするだけで、どいつもこいつも身体を張って救いに行こうとはしません。
いつだったか、神宮球場の記者席で元巨人の投手の小川邦和さんが「もし、それ(拉致問題)が原因で戦争になったら、俺が一番先頭で突っ込んでやる」とおっしゃっていましたが、僕も小川さんに続くつもりです。
自民も民主もマスコミもマジすか学園以下。くだらな過ぎるスキャンダルあばき合戦と揚げ足取り合戦、意味不明の街頭インタビューと偏見に満ちた異常な報道による思想操作。素手で殴り合うアキバ48の少女たちの方がはるかにマシに思えました。
マスコミは「選挙に行かないのは国民の罪」と声高に叫びますが、もうバカバカしくてお付き合いできない、と思うのは少数派だけの意見でしょうか?