少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

395  喫茶店設立状況30

本日午後、もうひとつの懸案事項が解決した。ランチのメニューである。自分の強運を再認識した。
当初、僕は地元食材の素の味覚を生かした超薄味の料理を出そうと考えていた。しかし、ここではそれが絶対に通用しないことがすぐにわかった。わかったどころか、まったくその逆で濃厚な味を好む土地柄だと知った。
バレるのは時間の問題なので最初に書いておく。ランチの日替わり弁当は外注するつもりだった。つまりこの店には料理をつくるほどの厨房がないのだ。だから、外で作った惣菜を弁当箱に詰めて出すしか方法がない。だから最初から、「多少冷めても美味しいお弁当」がコンセプトだった。だから、誰にどこで、どうやって、何を、いくらで作ってもらい、どうやって運び、どうやって出すか・・・ばかりを、ずっと考えて、いろいろみなさんの意見を聞いてきた。
その方針が数日前に決まった。当初は料理好きな主婦の方を探したが、毎日のこととなると、大変だし、何かあってドタキャンのリスクもある。そこで、かねてから目をつけていた業者さんに直接当たることにした。そこの惣菜をスタッフたちにも、数回、味見してもらい「これは美味しい。十分イケる」と全員一致で決定した。
僕は、開店10日前のきょう、アポなしで、惣菜屋の社長を訪ねた。
突然の訪問と突然の依頼にも、社長は丁寧に応対してくれた。双方の条件が合致し、商談は成立した。
嬉しいのは「食材はすべて、地元の食材が中心で、例え半額以下の商品でも安全性を考えて中国産は使わない。旬の食材を中心に和食的なメニューを考えて、おふくろさんの味付けにこだわっている。米も魚沼産の最上級のコシヒカリを使っているんです」と社長。
どうりで美味いはずだ。特に米は冷めても美味しいので、いい米を使っているとはすぐにわかったけど、コシヒカリとはねえ。
製造工場も案内してくれたので、コシヒカリの袋も確認した。製造スタッフは社長の言葉通り全員が女性で、おふくろさんの味にこだわった製造法で作っている。つまり給食方式の大量生産ではなく、小量ずつこしらえるのだ。僕の想像より、はるかに機目の細かい作業をされていたので感激した。
で、話をしていると、社長は知立高校の2年先輩だということが判明した。同じ学校でも1年生と3年生ではほとんど面識がない。しかし、ラグビー部の3年生の名前をあげると、全員、社長の知り合いだった。
「なんだ、そういうことでしたか。それでは遠慮なく甘えさせていただきますよ。是非、後輩価格で」と最後は握手した。さっそく先輩社長はモーニングに使う卵について知り合いの業者さんを紹介してくれた。
「高校の後輩だで、思いっきり安くしてあげてちょ・・・」
この地域は安城高校のテリトリーだから隣町の知立高校の出身者はあまり聞かない。社長自身も刈谷の出身だから、偶然といえば偶然だが、やはり僕にとっては必然と言える。しかも重なった学年だから、ぐっと親しくなった。やはり強運だ。この弁当で人を呼んでやる。
本日もOさんHさんが応援に来てくれました。ありがとう。