少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

430  臨終の民主党

期待が大きかっただけに反動も大きい・・・では最早すまされない民主党。今朝(21日)は討論番組をハシゴして民主党の愚回答をさんざん聞いた。基本的に理想としては正しいが、行動が伴っていない。誰もが感じることではないでしょうか。半分死んだ人間のような顔をした総理大臣に今さら何を期待しようというのでしょうか。
まず、7:30の「新報道2001」(フジ)出演は民主党山岡賢次副代表。野党の追求はどの番組も一致で仙谷、柳田、馬渕の失言と責任への問責決議。仕分けについての党内矛盾。主にこの二つ。
この番組での一番気になった民主・山岡発言は「(各)大臣は必ずしもエキスパートではない」と断言したこと。自民時代もそうだったらしいが、はからずも柳田法相はド素人であることを自白して、国民を驚かせた。ならば総理を含め、全員アミダクジで決めればいい。つまり誰がやっても同じということ。野球で言えば、元外野手を投手コーチに就任させたようなもの。あるいはサッカ―の監督を野球の監督に就任させたようなもの。アマチュアでも考えられないことを、日本代表チームでやっているのだから呆れ果てる。
そればかりではない。長妻昭議員が年金のエキスパートとして厚労大臣に就任した昨年、民主はなかなかやるなと期待させておきながら、長妻議員自身は「まだ続けたい」と言うのに菅政権により、わずか一年で更迭させられた。その裏には官僚による長妻降ろしに屈した菅政権の国民への裏切りがある。名ばかりの「政治主導」はAPECの原稿棒読みで暴露した通り100%「官僚主導」に失落した。許しがたい。
8:00からの「サンデーモーニング」(TBS)は疑惑判定だらけの広州アジア大会をちらりと覗いただけ。特にコメントなし、というか、オリンピックを甲子園と例えるなら、所詮は地区大会の域でしょ・・・という感覚しかない。
じっくり見入ったのは9:00からの「日曜討論」(NHK)。主要8党の幹事長が一同に揃い、民主・岡田克也幹事長に集中砲火を浴びせ、根が正直者の岡田幹事長は正論をぶつけられ、まともに反論できず、終始涙目に見えた。もうボロボロのボクサーが、何らかのつっかえ棒を得て、ようやくリングに立っている感じ・・・そう映ったのは僕だけでしょうか?
この討論会は天下のNHK主催だけあって、実にお行儀がよい。司会者から指名されなければ、民法番組のように勝手に発言はしない。さすがに幹事長クラスは紳士のお歴々だが、おっさん連中の質疑は前置きが長いのと、ポイントがずれていてお話にならない。政治家たるもの論客のプロであるべきで、短い言葉で論点を的確に突くべきものだろう。それができたのは自民・石原伸晃幹事長とみんなの党江田憲司幹事長の二人だけだと断言する。あとの人はもういらない。新橋の立ち飲みでみかける会社帰りのサラリーマン同士の討論と寸分変わらない。
少なくとも政党を代表する人間は相手を圧倒する論客でなければならない。こんなオッサンたちが各党のリーダーなのだから、日本の総理大臣がこのレベルなのも納得が行くというものだ。真剣に国を憂うのはバカバカしいというもの。
「国民の生活を守ることが第一」と民主党議員は二言目にはこう言って、質問の返答をすり替えている。どいつもこいつも同じことを言うので党内マニュアルなのはバカでも分かるが、だったら尖閣問題と北方問題の愚挙はいったい何だったのか?まずその問題にちゃんと答えてもらいたい。「国民の生活を十分に脅かしているではないか?」
昨日、大阪で行われた3300人の抗議デモを一面で報じたのは、やはり産経新聞だけだった。日本国民がここまで怒りを露わにして、国益の保護に行動することは、あまり記憶がない。この事実を隠そう、あるいは見なかったことにしようというマスコミも同罪と断じよう。
こんな不毛なウチゲバに政治家も国民も一喜一憂している間に、嗚呼またきょうも、世界の背中が遠のき、武装した中国とロシアと北朝鮮、韓国が我が国に迫ってくる。