少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

544 私的近況報告16

カバン紛失事件もひと段落。僕とS店長はKさんに、レストラン「G」の3階建て店内を案内。1階は寿司バ―10席とテーブル60席とキッチン。2階は窓際カップル席8席と中国式円卓3室、日本式個室座敷2室、鉄板焼きカウンター10席で、最大60〜70人収容可能。3階はバ―で12席。さらに20人収容可能なカラオケルーム完備。夏場は屋上テラスでバーベキューもできる。
Kさんに全館を紹介した時点で、まだ僕は、Kさんに「依頼の内容」を伝えていない。
とりあえずキリン生ビールで乾杯。僕は変化球を投げれないので、ストレート1本で勝負するタイプ。
「2年ぶりの再会なのに、いきなりのお願いで申し訳けない。時間が迫っているので、正直に話します。この店を助けてください。中国人のお客さんを呼びたいのですが、どうしていいのかわかりません。Kさんの人脈で、この店にお客さんを呼んでいただきたいのです」
かなりぶしつけなお願いだ。まだ料理を何も口に運んでいない。しかし、アムウェイのクラウンアンバサダーに下手な小細工は無用だ。おそらくひと言の本音でその裏側の事情まで理解してくれるに違いない。
Kさんは間髪を入れずに答えた。
「私がここでパーティーをやれば、全館貸し切りにすることはすぐに出来ます。150人、200人は呼べます。しかし、それで根本的な解決になりますか?」
「おっしゃる通り、根本的な解決にはなりません。ただ、今は、一人でも多くのお客さんに来てもらうことが急務なのです。その間に根本的な解決をしていくつもりです」
過日、S店長と夜通し話した店の問題点と再建案をS店長の口からKさんに話してもらった。そんなS店長(30代後半日本人)にKさんはこう言った。
「失敗したまま終わる人は、ただのバカです。世の中のすべての成功者と呼ばれる人は、必ず失敗をして、それを糧にして成功に転換した人です。逆に言えば、失敗のない人に成功もない。そういう意味で、Sさんはとても貴重な経験をしました。SONYという会社は台湾に進出して20年間ずっと赤字でした。でも21年目に黒字に転換しました。諦めなかったからです。安藤さんは、私の友人ですから、私に出来ることは何でも協力します。この失敗を生かして、ここから前へ進むかどうかはSさんの自由です」
Kさんからマンツーマンで話を聴けること事態、本来ならあり得ないこと。これだけでも私もS店長も自慢話になる。
「私に出来ることは何でもします」というKさんの言葉に二言はあるまい。もうこれ以上、具体的なお願いは無用だ。楽しく食事をしましょう。(つづく)