少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

546 私的近況報告18

1/27(木)夕方、上海レストラン「G」の中国人家主と家賃の値下げ交渉。レストラン「G」の家賃は東京の銀座並みで約210万円。目標18%ダウンの170万円。家主から、再建のプランを出せと言われ、前夜はS店長とN料理長と僕の3名で企画会議を延々と続け、午前中にパソコンに落とし、交渉の席から逃げようとする家主をようやく押さえ1時間強話し合うも決裂。
そのまま、一旦レストランに戻り着替え、先日アムウェイのクラウンアンバサダーKさんの招待を受けた彼主催のミーティング会場へ先日のお礼をかねてS店長と。お店のワインを2本、お土産に袋に入れる。中国では奇数は縁起が悪いそうで、必ず複数になるように贈り物をする。物の価値そのものより、気持ちを大切にする。郷に入りては郷に従う。こんな基本の繰り返しが、やがて信頼に結び付く。そう思いながら浦東地区へタクシーを走らせる。
100人キャパのアムウエイのミーティングルームは200%の集客で熱気むんむん。僕とS店長のために最前列2席が用意され、Kさんの講演の前に僕たち2人は日本から来た友達として、皆に紹介された。大粒の汗を流しながら1時間40分に渡るKさんの講演は笑いと興奮の連続。中国語なので、内容のほとんどは理解できないが熱気と迫力は骨まで染み込むほど感じた。これが中国のクラウンアンバサダー2億円プレーヤー。凄すぎる。年齢は僕より4つ5つ若いはずだ。講演終了後、僕らは控室に通され、再び固い握手を交わした。
急いで店に戻ろうとする僕らだが、降りだしたみぞれ混じりの冷たい雨のせいだろうか、30分以上経過してもタクシーが拾えない。ようやくつかまった白タクに、同じように冷たいみぞれの中、タクシーを待つアムウェイ帰りの母娘も便乗させ、その人たちを送り、僕らは急いでレストラン「G」へ。行きは20元で来た道を70元で交渉したはずだが、母娘を送った分だけ遠回りしたから100元(1300円)よこせ、と運転手がゴネ出した。S店長が必死で交渉するも、運転手はガンとして受け付けない。日本人は争いごとが嫌いだ。30元(390円)の差で無駄な時間と嫌な思いはしたくない。だから、とっとと払う。そして中国人が勝つ。彼らは争いごとは生活の一部だから「嫌な気分」にならない。金が全てだ。今の経済がそれを証明している。
僕もS店長も中国は長い。だから30元にはとことんこだわりたい。でも結局は日本人。最終的には世界一の事なかれ主義国の末端だと痛感する。
みぞれ雨に打たれ、僕らの身体はとことん冷え、手も凍りそうだが、Kさんのエネルギーを目いっぱい吸収した僕らは、熱い息吹を腹に蓄えた。(つづく)