少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

629 午前5時のトンカツ野郎1

昨5月2日(月)のこと。午前から午後にかけ古い書類を整理。シャワーを浴びて、夕刻、雑司ヶ谷墓地に祖先の墓参りに行く。本当は中国に行く前に「必ず行ってください」と四柱推命のS先生から言われていたのだが、とても時間がなくて行けなかった。
今夜は明大時代の同級生、ドストエフ岩崎と口(くち)セリカ今井と3人で久しぶりに飲む約束だ。
学生時代、ほとんどの夜の時間を費やした国電巣鴨の居酒屋で7時に落ち合う約束だ。墓参りを終え、まだ時間がそうとうある。僕は、霊苑近くにある古ぼけた、名もない酒場の暖簾をくぐった。
アパートの一階にある昭和レトロな酒場だ。おばあさんが一人でやっている。4席あるカウンターのうち3席は古新聞やら雑誌が乗せてあり、客が座るための席ではない。カウンターの上は、おばあさんの生活用品が満載されていて、空白はほとんどない。かつてはそこに座敷があっただろうと思われる場所にも、所狭しとおばあさんの私物が転がっていて、人ひとりだけが座れる席がポツンと空いていたので僕はそこに座らせてもらった。
僕は青森の日本酒を一杯所望した。おばあさんは大正14年1月1日生まれ。墓にいる僕の父親は大正15年1月生まれなので、もしかして幼なじみかと思いきや、おばあさんは、戦後、埼玉からこの地に来たそうだ。
親父の家は東京大空襲で焼かれてしまったので、もうないが、この地に先祖代々が暮らしていた。おばあさんの店も、そろそろ50年くらいになるという。母親より年上のおばあさんが「何か作りましょうか?」と焼きそばを作ってくれたが、かなりの油を使ってくれたみたいで、あぶら〜麺状態だったが「お味はいかがですか?」と聞かれたので「とても美味しいですよ」と心優しい僕はそう答えてしまった。〆て1300円。
時刻も7時に近付き、僕は都電荒川線雑司ヶ谷から大塚へ。昭和レトロの汚さが好きだった国電大塚駅は内装工事が施され、綺麗な駅になっており、なんだかがっかり。国電で隣の巣鴨に移動。待ち合わせの「分あじこや」(豊島区巣鴨3-28-8 B1F 03-3940-4697)へ。おばあさんの店から20分弱で到着した。セリカ今井がすでに店の前で待っていた。
(つづく)