少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

665 安藤総理大臣13

6/8(水) 本日は宗教「霊波之光」の御守護神様の御生誕祭。入院中にお世話になったTさんの言いつけ通り、万障繰り合わせて教会のある新横浜へ。お祈りをする。
祈願を終え、本来はさわなかな気分になるはずなのに、それでも僕は重い足取りで地下鉄の駅へと向かう。足取りが重いのは懐のせいだ。明日にはカードローンの引き落としがあるにもかかわらず、返済の当てがない。もはや僕の財布には小銭しか残っていないのだ。
腹も減った。コンビニ「デイリーヤマザキ」に立ち寄る。裸の大将・山下清画伯の好物「塩むすび」110円をひとつ所望。本来なら、腹持ちのいい「おこわむすび(赤飯)」を購入したかったのだが、震災の影響だろうか、最近、どのコンビニにも赤飯むすびが置いていない。
されど、この巨体維持に塩むすびひとつでは心もとない。カップ麺でも追加して路上でヤンキー座りで食ったろうかしゃん、としばし葛藤の末、総理としての品格とプライドが許さずそれも断念、ここが成り振り構わぬ菅君と僕の違いだ。武士は食わねど高楊枝だ。
塩むすびをよく噛んで胃袋に流した僕は、コンビニの向かいにあるみずほ銀行へ行く。僕は住宅ローン返済用の口座と、普段使う2つの口座を持っている。数日前に残高照会したところ、両方とも3ケタの数字しか確認されていなかった。つまり懐だけでなく、銀行口座も札不足、これで万事休す。そして入金の当ても全くない。もしかしたら、今食べた塩むすびが僕にとって最期の晩餐か、いや汽車賃を崩せば、あと2つ3つはいけるかも知れない、しかし、それに手をつけたら、横浜から世田谷の自宅まで徒歩かキセル覚悟だ。
僕は恐る恐るディスペンサーにカードを差し込んだ。
「おっ意外に金が入っている。どこかの誰か親切な人が振りこんでくれたのだろうか」僕はそう思った。
そして2枚目のカードも入れた。するとこちらにもほぼ同額の金額が入っていた。いったいいくらか・・・5万9千3百円・・・。
2枚のカードがあまりにも同じ金額だったので、きっと誰かがどちらの口座に振り込んでいいのかわからなかったので仲良く半分ずつ入れてくれたものだと思い、僕は本当に感謝した。
されど、企業や個人からの不正献金で昨今の政治家はマスコミの餌食になる。僕も気をつけなければ。もう一度カードを入れ、正確な金額をプリントアウトした。
すると1枚目のカードは5万3千936円。そして2枚目のカードを入れた。プリントアウトされて出てきた数字はやはり5万3千9百102円。んんん?僕はもう一度見直した。
よく見ると桁がひとつ違う。53万9千102円だ。久々に見た大金。
Tさんに話すと、それはよくある話で御守護神様からの贈り物だそうだ。でもなぜ?そう言われれば、心当たりがないわけではない。実は前日、教会に行く前に、まさにそのみずほ銀行前の路上でアトピーのひどい赤ちゃんに出会った。僕はそこで、赤ちゃんのお母さんに「一緒に教会に行ってお祈りしませんか?きっと赤ちゃんのアトピーが良くなりますよ。僕はおかげで足の切断から免れました」と声を掛けたのだ。結果はやんわりとお断りされたのだが、その行為に対する謝礼ではないか、というのが大方の見方だ。おかげで、僕はカードの返済ができた。
それから一週間以上経った6/17(金)現在、その振り込み主が誰なのか判明していない。
信じるか信じないかはあなた次第である!