少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

690 知立高校ベスト16

ここが鳥取か島根だったら、もう甲子園出場ではないか。
母校・知立高校が本日(7/26)、愛知商業を6−4で下し、いよいよベスト16に残った。これはものすごい快挙である。東京なんて2校出場できるのだが、愛知県はたった1校の出場枠。地区予選参加数から割り出す確率では、地球上で最も出場困難な激戦区である。しかも中京、名電、東邦、享栄、愛知など、県外の人でも知っている古豪強豪ぞろい。その中でベスト16は凄いぞ。
明日は12時30分から刈谷球場大府高校戦。大府といえば、あの槇原、赤星を輩した公立屈指の強豪校。正直手強い。しかしここに勝てば愛知大会の準々決勝進出だ。
知立高校の歴史でかつて知立商業時代に県大会ベスト4まで行ったことがあるが、これが最高、それもかなり昔。大府に勝つのは至難の業だが、なでしこ奇跡だってあるじゃないか。とにかく、これを見逃したら、生きているうちにまたチャンスが訪れる保証はない。ということで、家中の銭をかき集めて応援に行くぞ。
まずは東京にいる野球部の先輩のKさんに連絡を取る。「俺もずっと昼から気になってたんだ。安藤行くのか、ちぇ、いいなあ。俺も週末だったら行くつもりだけど、なんとか勝ち続けてくれないかなあ」。Kさんは高校も大学も一年先輩で東京在住で家も近くなのに、なかなか会う機会がなかった。でも、今回の野球部の躍進で連絡が取れ、近々飲む約束をした。
そしてもう一人、僕は大府高のOBのMSに電話した。MSは安城北中時代の野球部の同期。高三の夏、MSの大府と、N、Yの名電が4強に残った。どちらも北中の同期がいるチーム。順当に行けば決勝戦で大府と名電が対決するはずだった。「どっちに転んでも、同級生が出るから、今年の夏は甲子園で応援だな」とタカをくくりながら、クソ暑い熱田球場で愛知県大会の準決勝2試合を観ていたことを、昨日のことのようによく覚えている。
ところがところがである。なんと東邦の一年生投手バンビ坂本に両校とも抑えられ、結局は東邦が愛知県代表になった、あの年だ。大府にはバンビと同じ一年に槇原がいて、名電には同じく一年に工藤がいた。そしてバンビ坂本は甲子園で決勝まで勝ち進み、最終的には東洋大姫路に敗れたものの、準優勝した、あの忘れられない夏の大会だ。
その後、僕は当時の東洋大姫路の二番手投手・宮本賢二とヤクルトで一緒になるが、それはあまり関係ない。
その後、MSは中京大に進み、一年でエースとなり日本代表候補になる。
中学は同じだったが小学校は別々だった。僕は安城北部小学校で、MS、N、Yの3人は中部小学校だった。安城市ソフトボール大会で初めてこの人たちを見た時「この人たちはプロ野球の人かな」と思うほど、子供には見えなかった。
中学時代、MSはバリバリの主力選手で僕は補欠だった。MSは女子にモテモテだったが、僕はサッパリだった。だが、僕らは仲良かった。
そういえば中学を出てから、二人で一緒に酒飲んだこと一度もなかったなあ。僕はMSに電話を入れてみた。
ちょうど出張で東京に来ていたそうだが、日帰りで帰らなければならないという。だったら、明日、母校対決の後で、地元で飲もうじゃないかということになった。
野球も女も勉強も、僕はミノルSに勝ったことがひとつもない。だからせめて、後輩たちよ、明日は大府に勝っておくれ。