少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

803 猫野郎

昨12/10(土)のこと。
安城北中学の同級生で東京在住のKが柄にもなくパソコンを買ってはしゃいでいる。東芝ダイナブックをYマックスと契約という条件付きで39000円で買いやがった。普通に買えばヨドバシでも10万円はするやつだ。で、使い方がようわからん、というので、僕のパソコン担当のQちゃんを紹介した。
いろいろ設定をしてもらう中で、僕の「少数派日記」もお気に入りの中に設定してもらったら「そんなもん読む気にもならんから、外してくれ」と言いやがり、本当に外しやがった。だから心置きなく野郎のことを書いてやる。
Kが東京に来てもう28年になる。僕が誘い、一緒に両国でしばらく暮らした。そのうち年上の彼女ができて今もその女性と暮らしている。
彼女は家を持ち、何年か前に会ったときは新車のジャガーに乗っていた。「まだ乗ってるのかあのジャガー」と僕がKに尋ねると「こないだ故障しやがったからコベンツに買い替えた」と言っていた。羽振りは悪くないらしい。
「お前貯金あるのか?」と僕が尋ねると「ほんなもんはねえ」と言う。
「酒も飲まねえお前が何に使っとるだ?」と聞くと、奴はこう説明した。
「厚生年金で2万5千。社会保険で1万5千。都民税と区民税で3万。黙ってて、給料から7万引かれる。それに駐車場が3万。彼女に支払う生活費が10万。これで20万。日に3000円ちょっと使って月10万。もうこれでなんも残らんぞ・・・」
「確かにな・・・」
Kの仕事は医薬品の運搬。午前3時までに出勤し、荷を積んで指定先の医療機関までそれらを運ぶ。仕事が終わるのが夕方4時で8時に寝て2時に起きる生活だ。僕にはできない。
日に3000円の内訳だが、必ず必要なのが日に10本の缶コーヒーと4〜5箱のタバコ。残りがコンビニの弁当代になる。タバコが値上がりしても本数は減らず、コンビニ弁当がおにぎりに代わった。
日に10本の缶コーヒーはもう30年も欠かさず毎日続いている。しかし、前日の検査でも血糖値は正常だった。許しがたい。
しかし、よくよく聞くと、さらに扶養家族の費用がかかるらしい。
家には9匹の猫がいる。一缶100円のエサを毎日。これで900円。中には一缶だけじゃ足りない奴もいて1200〜1300円の出費。これにトイレの砂代が3日に一回、何百円か、かかるそうだ。その報酬は家の中での「うんちとゲロとおしっこ」だというからわけがわからん。欲求不満の連中が嫌がらせでやるそうだが、お前もようやるよ。
「だから安い布団買ってきて、年に一回は取り替える。平気で人の布団の上でゲロ吐いたりクソしたりしやがるからな」と奴は自慢する。
確か以前は犬も3匹くらい同時に飼っていたが、そいつらは全部死んだそうだ。
それだけじゃない。運送の途中で時間調整をするために必ず立ち寄る高速のインターがあるのだが、奴のトラックが来ると、数匹のノラが走ってくる。エンジン音でわかるのか視覚で判断するのか、同じようなトラックが何台も行き来するのに、Kのトラックにネコまっしぐらだ。
奴はそこでもエサを振る舞う、ネコの人気者おじさんだ。
「そういえばお前、昔、実家でも犬飼ってたよな・・・」
中学のころを思い出した。
「おう、兄貴がアフガンハウンドで、俺が柴、姉貴も何か飼ってたな。とにかく犬は切らしたことがないぞ」
おいおい3人兄姉でひとり一匹ずつかよ。
「そいでお前、9匹のネコの名前、全部覚えているのか?」
「おう、すぐには出てこんときもあるけど一応覚えているぞ」
いまからでも仕事変えた方がええんじゃないか。そう思うのは僕だけでしょうか?