816 迷宮のイタメシ2
本日午後4時53分。たまたま「少数派日記」を開きましたら、ちょうど4万アクセスぴったりの場面に遭遇しました。おめでとうございます。ありがとうございました。これからも引き続き、ご愛読よろしくお願い申し上げます。
さてトレンディードラマがイタメシの走りなのかどうかはよくわかりませんが、今、理由アリで美味しいイタリアンレストランを探しています。
日刊ゲンダイ時代、新宿ゴールデン街で親しくなった「ダメな子マリ」と、時を隔て「少数派日記」を通してネット再会したのですが、マリちゃんはすでに日本人を卒業されて「ビアンカ姫」としてイタリア人デビューをはたされました。
マリちゃん時代は冷凍庫から取り出したロシアの焼酎45度のズブロッカを、ひたすらあおっていらっしゃいましたが、ビアンカ姫になられてからはワインとシャンペイン三昧のご様子です。
先日までは、ムンバイ(=ボンベイ=インド)のリゾートで避寒されておりましたが、昨日、ご帰国なさったとメールが・・・。おそらく、その後、熱海の別荘へ、誕生日が刻印されたナンバープレートの新車のポルシェで行かれるご予定かと・・・。
「イタリア料理は奥深いのよ・・・。安藤さんは通なのかしら・・・」などというメールをいただき、「私は、サイゼリアの常連だ。290円のペペロンチーノと、同じく290円のマルガリータは泣かせるぜ」と返信したところ、それっきり音信不通に・・・。
自慢じゃないが香港では、お金持ちの奥さんに「SABATINI=サバチィーニ」で一回だけだがゴチになったことがある。田中康夫元長野県知事ご推薦の笹塚・CHIANTI(=キャンティイ)にだって二度行ったことがある。下北沢のイタトマJrだってむろん行ったさ。でもオキニはサイゼリアだが、なにか・・・?
地元の有名店(という)井之頭通り沿いの「夢二路(ムニロ)」とかいう店は完全にアカン警察。越してきた時にたまたま行ったら、たまたまテレビで紹介されたところで、客が多く、調子こいて、ヒドすぎる料理を出しやがった。料理長と経営者呼んで「ヒドすぎる」と文句を言ったが、その対応がまたひどくブチ切れました。当然、一円も払わず、以後一度も行ってませんが、すぐ潰れると思いきや、まだ営業している。地元に長い五十嵐隊長に聞くと、僕と同じ年の地主のバカ息子が道楽で、家賃収入のある持ちマンションの一階店舗で経営しているそうな。なるほど、道理で・・・なんて話も、10年前のこと。だが、今、思い返しても腹がたつ。なんてことは、そんなにない怒りですね・・・。
ということで、僕は幻のイタリアンを求めて浅草橋へ。
西麻布の有名店を辞めたカリスマシェフがいる・・・と聞き、風の頼りだけを頼りに、寒風吹きすさぶ中を初めて北京を訪れた1992年に購入したハードロックカフェ北京のジージャンだけを羽織、ひとり彷徨う。
一時間歩いても幻の店は見つからない。空腹の限界が訪れ、結局僕は、かつ丼チェーン店のかつ家に入り、並かつ丼520円のどんぶりを両手でつかみ、まず余熱で寒さで固まった手を温めてから美味しくいただいた。たいていの人は、誰でもそうだと思うが、かつ丼を食べるときに、太陽にほえろの七曲り署の取り調べ室の山さんを思い出す。違いますか?僕はそうです。
口直しに甘いもの食べたいな〜と思って歩いていたら、たまたまですが公衆電話ボックスの中に紙袋がおいてあり、開けたらちょうどクッキーが入っていたので、神様からのデザートだと思い、美味しくいただきました。
さあ、仕方がない、地下鉄で帰ろうと、階段を下りたところで、携帯が鳴り、錦糸町の老舗饅頭屋の倅Tから。
「実は今、浅草橋で幻のイタリアンを探している」と言うと倅は「それなら知ってますよ」と答えた。(つづく)