898 二都物語
昨1/28、彫刻家の山本先生からお座敷がかかり、夕刻、東京駅八重洲口へ。
2月に新作デザインの発表が重なり大忙しの中、僕が2月から安城&中国へ行くので、合間を縫って誘ってくださった。
昨年の今頃は、千切れそうな足をひきずって上海のレストラン「K」で悪戦苦闘。旧正月の上海では、人の少ない都会を堪能したが、深夜から明け方ま延々と続く路上での狂った爆竹攻撃に一睡もできなかったことを思い出す。
そのレストラン「K」のK会長の新しい店が東京駅八重洲口にオープンした。
「九州海鮮 北さつま漁港」(中央区八重洲1−4−16 東京建物八重洲ビルB2F 電話03-6265-1135)。
平日はサラリーマンとOLで予約しないと入れない。土曜日が狙い目だ。
九州の海産物を「桜島=芋焼酎」でやる。忙しいせいか、山本先生、いささか元気がない。先生がトイレに立つ間、同伴のアシスタントデザイナーC嬢に「大丈夫ですか?」と尋ねると「最近、忙し過ぎて、お酒飲んでいないから」ということでひと安心。ビジネスの話で盛り上がる。
お土産に「Johan」のパンと「juchheim」の限定チョコ「HARUGOYOMI」をいただく。パンは絶品。毎朝食べる100円ショップの食パンが悲しくなる。
結構、飲み食いして、このままお開きかと思いきや、「ちょっとだけゴールデン街へ行きましょう」とご自宅とは反対方向の新宿へ。馴染みの店のママがお休みで、「じゃあどこへ行きましょうか」と思案していたら「山本先生見〜つけた」とポン引きのおじさんがしがみついてきた。
案内された店が「二都物語」。狭い階段を上がる。「オレがおごるけど、支払は山本先生だよ」とポン引きのおじさんは奇妙なことを・・・。
されど、「ママ、あれ出して・・・」と言って出てきた秘蔵のワインは山形産。年間400本しかつくれないスパークリングは超プレミアムな限定品。おじさんの隠しワインを振る舞ってくれるというのだが、ワイングラスが2つしかない。「じゃあ、僕は、その左から2番目にある猪口で飲ませて」とママさんに。ワインは美味。さすが限定品。これは、やめられなくなる。
りょうというママさん、「私、あなたを見たことがある・・・絶対に」と僕に言う。鹿児島出身の美人、ロッテ担当時代にキャンプ取材の鹿児島の繁華街・天文館で飲みまくっていたころのナオンのひとりか?「悪いなあ、いちいち覚えちゃいないぜ・・・」と言うほど経験豊富なわけがない。どこだろう、こんな美人なのに僕に覚えはない。(つづく)