902 2000回のありがとう
久々に驚きました。毎日、欠かさず2000回、「ありがとう」と唱える人に会いました。
午前6時30分起床(トヨジが家を出る時間)。あまりの寒さにソフトパンツの下にグンゼのももひきを履く。うん、これは暖かいぞ。その代わり絶対に意識不明で病院に運ばれてはならぬ。知らぬ間にズボン脱がされてももひき出てきたら立場がない。なんとしても極秘にせねば。
千代田線、代々木上原へ向かう下り坂道。ユニクロ会長の家の前でパスモを拾う。と、同時に道路の白線の上で凍った氷に足をとられ滑る。肝を冷やす。危ねえ、危ねえ。
僕のパスモは「奇跡のパスモ」と呼ばれ、何度無くしても必ず出てくる。ひどい日には、一日に3度も落としたが、そのたびに見知らぬ誰かが見つけて「落としましたよ」と肩をたたいてくれた。もちろん僕も駅員に届ける。
代々木上原の松屋で朝定食440円。焼き魚に牛皿もつく贅沢品。朝からかっこつけすぎか。駅前の不動産屋、まだ8時前なのに、あの子(先日、バス停まで迎えに来てくれたあの子)がもう出社してる。偉いなあ・・・トヨジより早く家出てる。外から手を振ると、ダッシュで出てきて「気をつけて、行ってらっしゃいませ」だと。チャンカワイでなくても「惚れてまうやろ〜」の世界か?
朝のプラットホーム。千代田線と小田急線の乗り換え客でごった返す。無言のオットセイかペンギンのようにまったく行儀よく列を造る。
最初の電車、これ以上ひとりとして乗れるスペースなしで見送る。一番空いてるホームの後方に行く。次の電車にへし合いながらようやく乗るが、最後尾は女性専用車両だそうで、OL様が余裕しゃくしゃくのセレブ乗り。「おいこらそこの、ファンデーションパタパタやってんじゃねえ」
おじさんたちは身体と違う方向にある頭や手ををよじりながら、透けて見える隣の車両の女どもを見て心で叫ぶ。これが男女平等社会の不平等。それでも痴漢の冤罪で会社クビで一家離散になるより遥かにマシ。東京のおじさんたちは、この人種差別の屈辱に日々耐えているのだよアケチくん。
千代田線は原宿を過ぎ、表参道、乃木坂、赤坂、国会議事堂を過ぎても、ぜんぜん減らない。なんなんだこの電車。ようやく大手町で減り、新御茶ノ水を過ぎると今度はガラガラになった。一極集中の縮図だな。
9時に「綾瀬」。彼女と待ち合わせ。ここまですべて時間通り。霊波之光、立川1班のTさんが、車で迎えに来てくださった。(つづく)