少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

949 近況12/03広州

常宿のビジネスホテルのNHKで東京の雪を知る。沖縄より南のこの街・広州も寒波到来で、みなコートを着ている。本来なら雪の中にある米国・イリノイ州は暖冬で竜巻が起き犠牲者が出たそうだ。
天変地異、世界同時大恐慌はこのまま氷河期への序章だという説をにわかに信じてしまいそうになる。
ホテルの暖房は効かない。30度に設定しても冷風だけが流れてくる。
シャワーで足を濡らせられない僕は馴染みの店でシャンプーしてもらう。チェックアウトして馴染みの店でいつもの「ちらし寿司」ランチ。
一年近く来ないと街の半分くらいが変わったように目に映る。この速さは尋常ではない。原型をとどめていない、と言っていいだろう。
シャンプーは特殊な育毛剤を使用して一時間以上かけて頭皮マッサージや低音波治療も込みなので、もともと通常のシャンプー(15元=約200円)に比べて高く50元(750円)。そいつが値上がりして80元(1100円)。
ちらし寿司は38元(500円)が45元(590円)。骨董商の拾得さんが必ず買うテイクアウトの鳩の丸焼きが一羽17元(220円)が23元(300円)に。
金額はわずかとはいえ、引き上げ率に換算したら、やはり尋常ではない。
タクシーでホテルから入院先の病院へ移動。
この地区では最高峰の高級病院で、それなりの治療費、入院費を取るため、かつて(と言っても一年前までは)は患者も富裕層に限られ、患者数もわずかだったが、なんと個室がない・・・という。
ここはかつての僕の職場で、過去10年間、そんな話は聞いたことがない。
入院患者数250名は収容できる規模だが、そんなバカな・・・、というわけだが、どうにもならず、二人部屋に入院。満室の病室に日本人患者はひとりもおらず、全員がリッチな中国人。
ちなみに、いつも僕が利用する一般個室は一泊380元(5000円)。そして二人部屋は70元(1000円)。わずらわしささえ我慢すればいいのだが、そういうわけにもいかない。僕が入った時、先住人は留守で、暖房を入れておいたが、戻ってきたとたん、なぜか窓を全開にして冷気をたっぷりと入れてくれた。
「隣の患者は学生さんで夜は居ないので大丈夫です」と看護婦が言ったので「昼間は居ない、の間違いじゃないか」と尋ねると「いや、学生だから夜は家に帰る・・・」と言う。昼間も居ない、夜も居ない。じゃあいつ居るんだよ、と思ったが、やっぱり夜になって父親らしき人と戻ってきた。
話は前後するが、午後の治療が終わり、部屋に戻ると看護婦が二名やってきて、「アレルギー検査をするから」と注射を打たれた。なんか変だぞ、そんなたいそうな治療でもないのにまるでオペでもする勢いだ。
「で、オペする足はどっちですか?」と聞かれこっちと指差した。というか僕の足は二本しかないし、包帯を巻かれているのは片方だし、見りゃわかるだろう普通。っていうか「オペ」ってなんだよ?聞き間違いかな?
すると一人の看護婦がカミソリ出して、僕のすね毛を剃毛しようとする。
「おいおいちょっと待った、何してんのさ。通訳呼んで通訳」と僕。
どうやら、隣のお兄ちゃんと間違われたみたい。危うく足一本持っていかれるところでした。
まあ、こんなことくらいで驚いてはいけませんよ、ねえ光頭老さん。
1000カウントダウン「10」