少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

992 帰国

上海、最後の夜は海底鍋。鍋底に魚介を詰め込んだ、羊鍋は絶品だが、「目指せリッツカールトン」という接客は、僕が知る中国レストランでは最高峰。この日も、僕ら(A店長、N料理長)のテーブルについた愛嬌満点の女の子も最高のサービスを提供してくれた。中国では奇跡的な従業員教育の店である。
昨年の今頃、確か、上海最後の夜も、まったく同じメンツでここで食事をして、惨敗した日本レストラン「G」のリベンジを誓いあったが、まだ果たされてはいない。
タクシーで彼らのマンションに戻る。前夜、セブンーイレブンで買ったワインの残りをA店長、N料理長がちびちびやるが・・・僕は彼らより早く、N料理長のベッドを借りて就寝。早朝、荷造りをする。
午前、近所で伸びた髪を切る(15元=200円)。少し値上がりしたか・・・。その後、2人と合流して足マッサージ(60分=58元=780円)。これも値上がりしたが、まだ許せる金額。家賃と比較したら良心的な店です、とA店長。3人で香港スタイルの大衆食堂へ。もう日本と変わらない金額だが、それでも大盛況。チャーハン、サンドイッチ・・・普通の食事でひとり600円〜700円。日本でも十分ランチが喰えるし吉牛なら2回行ける。
午後2時過ぎ、部屋に戻り最後の荷造り。昨年暮れからANAがエコノミー客にまで手荷物46キロサービス(23キロまでの荷物が2個まで預けられる)を開始したためJALをはじめ、他航空会社も追随。これは嬉しい。
てな、わけで、かなりの買い込み。「安藤さんが歩くたびに荷物が増えていく」とA店長。そうなんですよ、本当に。ただ、自分のものは「西岡剛」のジャージくらい。あとは「ビリケンカフェ」で使うもの。
そんなわけで、N料理長から不要のトランクをひとつむらい(三河弁=もらい)、帰国はダブルスーツケース。
「安藤さん、これ重すぎません?絶対23キロオーバーしてますよ」とA店長。荷物のプロに無用の心配。確かにオーバーしているが、安藤マジックで何とでもなるのだよ・・・アケチくん。
で、空港カウンター。「こっちの荷物22キロ、オッケー。でも、こっち31キロ、8キロオーバーです」とカウンター嬢。「ハハハは〜あ、やっぱりそうか、ちょこざいな。ちょっと待っててね〜」と移動して荷物の入れ替え。約20分で詰め替え完了。どちらも23キロピッタシで問題ナシ。安藤マジックに不可能はない。消えた7キロは機内に持ち込むだけ。汚れたパンツ一枚も捨てていない。
JL884便、17:20、中部国際空港行き。四川のあの娘と電話で延々と話す。とうとう、まだ搭乗していない最後の乗客になるが、そんなのカンケーねえ。JALの地上勤務員も慌てふためいているが、そんなのカンケーねえ。ようやくあの娘と電話を終え、チケットを切ると男性社員が、僕の7キロの荷物を担いでくれた。おおラッキー。本当にJALは変わったなあ〜。こんなサービス初めてですわ〜。で、最後の乗客が席に着くと「あらゆる電子機器のスイッチをお切りください」のアナウンス。でも、そんなのカンケーねえ。「機内からも最後にも一度電話してね」と言うあの娘との約束。小さな声で「再会」とだけ言って携帯を畳んだ。
機内、トム・クルーズの「ミッション・インポッシブル・ドバイ」を観るが、飛行時間は1時間50分のため、最後まで見れず。なんだ、新幹線で名古屋から東京までとおんなじじゃん。
大量の荷物を抱え、空港からどうやって帰ろうか。いつもなら同級生のコクネモーターズに頼むのだが、このところ彼も大変なのを知っているので遠慮した。
三河安城行のバスはすでに最終が出たばかり。あとは岡崎行と知立行があるので、早い出発の岡崎行をチョイス。ジャスト1時間で着きましたが、さてここからが大変。名鉄東岡崎から新安城へ。荷物さえなければちょこざいなですが、総合計60キロ以上の荷物を運びながらの移動は、花冷えのニッポンで半袖でも汗だくの作業。2個のトランクをひとつずつ移動させる原始時代の手法で午前零時少し前に、安城の自宅に到着。シャワーも浴びずに爆睡でした。