少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1002 人生道場

「極楽から生き地獄に帰還ってところだな・・・」とは4/28の「少数派日記」の海坊主さんからのコメント。おもろいことを言う。
客観的に見れば、誰がどう見ても海坊主さんの指摘通り「生き地獄」に違いないのだが、それを本人が受容してしまったら、「苦行」になるので、当事者はあえてこの状況を「人生道場」と心得ている。
『蘇泰日、臣聞古之善制事者、転禍為福、因敗為功』
「蘇泰(そんし)日く、臣(しん)聞く、古(いにしえ)の善く事を制する者は、禍を転じて福と為し、敗に因(よ)りて功と為す」(司馬遷著=史記 蘇泰列伝 紀元前91年より)
ピンチをチャンスに変えるのが「人生道場」の醍醐味なんだよアケチくん、いや海坊主くん。神様は「乗り越えることが出来ない苦難は与えない」そうだから、「人生道場」の修行は苦行ではなく楽行として甘受しているのだよ、ワッハハハのハ。ピンチのない、九回裏の甲子園は観る方もやる方も緊張感がなくてつまらんからのう・・・。
例えば昨日(4/30)こんな出来事があった。
実は僕が中国に出発する前の2月中旬のこと、義母が転倒し大怪我をした。
ヒザと肩の複雑骨折。大手術だった。当時、僕は安城にいたのだが、大事故にもかかわらず、その一報は事故から数日後に安城の母親を通して耳にした。
義母は携帯など持っておらず、渡中する前にショッカーに連絡を入れたが、お見舞いを伝言するしかできなかった。帰国後、ようやく時間が出来、リハビリで入院中の義母の見舞いに行けることになった。昨日のことだ。
ただ、何処の病院に入院して、どんな状態なのか、まったく知らされていない。ショッカーと仮面ライダー1号2号のあとについて歩くのだが、こちらも歩行禁止令が出ている身なので、遅足で追いつけない。パスモ利用だから問題ないが、どこでどう乗り換えてどこに行くのかも不明のままだ。
結局、西武池袋線小手指(こてさし)まで行き、そこからバス。自宅から1時間半程度の道程で、特に問題はなかった。
義母は思った以上に憔悴していた。綺麗な病院だが病院臭がきつい。入院した病院によっては元気な人も病人になる。そんな光景をよく見てきた。
幸いにして、ここの病院は、そこまでひどく無さそうだが、老いた女性ばかりの4人部屋は精気が薄かった。
設備や衛生管理はまったく問題ないと確信できたが、病気や怪我から回復するには、他力より自力が必要だ。回復したいと願う気持ちが自己免疫力を高め、体内の細胞たちが細菌と闘ってくれたり、破損した細胞の修復作業にあたってくれる。そのためには、やはり苦行を楽行に転換する作業を自身が行わなければならない。
幸いにして義母は、それが身についている人格なので、その点においてはまったく問題がなかった。
ただ問題なのは・・・。(つづく)