少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1030 駅

早朝6:15、Petit Hotel Tsuruoka 305号室にチェックイン。前金もとられない。
東向き、まぶしいカーテンを開ける。眼下に国鉄鶴岡駅のプラットホームの端が見える。通勤、通学時間になっても、まるで人影なんか見えない。同じ田舎でもトヨタがあり、名古屋がある安城とはまるで違う。電車の本数だって、圧倒的に少ない。のどかな町。
かつては、このホームに彼女も居たんだろうな。きょう一日は思いっきり、あの子のことだけを考える。
お金あるのに、洋服なんてほとんど買わない。
ロンドンで「レオタードとバレエシューズ買って、お金使っちゃった」っていう手紙をもらった。
徳永英明さんで「駅」

朝食を食べに鶴岡第一ホテルへ行った。駅前にも人はいない。ホテルのレストランにはサラリーマンが3人。不思議な空間だ。
僕はすでに部屋で缶ビールとリザーブの水割りをあおっている。そして今もコンビニで買った角ハイボールをやっている。
供養の花を選んだ。白ゆりを中心に名も知らぬ薄むらさきの小さな花をちりばめ、かすみ草をまぶした。菊はいやだ。死臭と区別がつかないから。
誰かのために何かを選ぶ行為が大好きだ。花屋の奥の倉庫までのぞかせてもらい、ようやく選んだ。あの子に喜んでもらえるように、花屋のお姉さんには手間暇をかけさせてしまった。
よれよれのTシャツ姿の男が、あとからスーツに着替え、花を受け取りに行く。
青山REGENCYの新品のチャコールグレーのジャケット。買ったのはずいぶん前だけど、降ろすのはきょうが初めてだ。同じく新品のフェラガモの皮靴。これもずいぶん前にアメリカで買った。僕にとって最も高価だった靴。履く機会を何年も靴箱の中で待っていたドラフト1位選手。
ネクタイは同じく新品のCalvin Kleinを2本用意した。どちらをしていくか出かける直前に決める。
竹内まりやさんで、やはり「駅」。