少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1139 脳死と家族

本日、元代々木のベトナム大使館に行きました。先日、ひょんなことで知り合ったベトナム大使館の参事官から電話があり、「来られますか」と電話があったので「ハイ、伺います」と詣でた。笹塚の自宅から徒歩20分、約束の2時に伺い、約30分ほど医療について懇談した。詳しいことは公表できないのですみません。
6/21に山元加津子先生からいただいたメルマガ「星野ひとつ」より、過日、富山大学附属病院にて脳死判定された6歳児の関連記事を転載いたします。(関連記事「少数派日記」6/20 NO1164=児童脳死判定)
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優さんからのメールです。
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脳死判定のニュースを見てからずっと私は混乱しています。ご両親のゆるぎない息子さんへの愛情と大きな人間愛には心から敬意を評していますし、脳死判定や臓器移植という制度や実績にも特に反対はしていないのです。賛否の話ではなく、自分自身のこととして・・・私の息子は大病の末20歳で旅立ちました。彼の病気は血液の癌でしたので臓器移植はもともと出来ないので提供の話などは一切なかったのですが、もしもそれができたとしても、私にその決意が出来たかどうか・・良平は中心動脈カテーテルというものを胸に入れておりました。ここから採血したり点滴のお薬を入れるためです。そして胃ろうも付けておりました。
亡くなった時に先生が「カテーテルと胃ろう、抜きますか?」と聞いてくださいました。カテーテルを抜くためにはメスを入れなければなりません。亡くなっているのだからもちろん麻酔はしません。私にはどうしてもそれが決意できませんでした。これ以上あの子に痛い思いも苦しい思いもさせたくない、そんな気持ちに支配されてしまっていて、全てそのままにして頂きました。私がもしもそのご両親と同じ立場に立ったとしても、多分私にはその英断は出来なかったのではないかと思った時に、自分の息子の事ばかりを考えてしまう自分を私はどう受け止めていいのかわからなく
なって混乱してしまったのです。
そして柴田先生のお話にも、かっこちゃんのお話にもある脳死判定後の方々のこと・・・私も今は体当たり白雪姫に微力ながら参加させていただきながら、脳の機能が働いていないと思われる方々にも意思があり意識があるということを伝えようと自分なりに頑張っています。その中でのこのニュースでしたので、本当に本当に考えてしまいました。そして、もしご両親が「あの子に意識があったかもしれない」とお考えになったら、と思うと気が狂いそうなほどに心配になってしまいます。そんなことは充分お考えの上でのことでしょうけれど・・・それでも辛くて辛くて・・・白雪姫プロジェクトはもっともっと広めなくてはいけない!と切実に思います。
ーーーーーーーーーーーー以上一部抜粋。
非常に難しい事案です。
臓器移植のドナーになるには家族の咄嗟の判断が必要です。最近はコンビニにはありませんが、大きな病院などに行かれるとドナーカードが用意してあります。常日頃から、何かのきっかけに、家族内で意思の確認をし合うことをお勧めします。
どこのどなたかわからない第三者を救うということは、結局、自分自身を救うことに繋がるのではないか・・・と、論理的な説明はできませんが、私は深くそう思うのです。