1185 12月26日
少数派日記No1226。特別なページになりそうです。
12月26日は、天草の小さな友達、麻梨花ちゃんの誕生日。
このページは愉快な話で埋め尽くそう。昼ごろから、ずっとそう思っています。
なのに、キーボードが叩けない。どうして?
だめです。何も浮かばない、わからない。
悲しい話と希望の話を転載したいと思います。
「まりんかの日記」から・・・・「エール」(以下全文転記)
中学1年生の麻梨花を家庭内の事故で突然亡くした私たちの悲しみと戸惑いは、麻梨花の担任のS先生にも大きな衝撃と悲しみと戸惑いを与えました。また、突然のクラスメイトの死は、子供たちにどれほどの衝撃的な悲しみを与えたかと思うと、私たち夫婦も自分たちの悲しみにに浸ってばかりはいられませんでした。
S先生は、当時まだ25歳の先生。
12月、学校行事が押し迫る中クラスの子供たちの心のケアにも一生懸命取り組まれたのです。学校へ出てこれなくなったクラスメイトもいました。
しばらくは授業どころではなくクラスをまとめることに奔走してくださったことを知っています。
当時の学級通信には先生の熱い想いがこめられています。きょうは、その学級通信をご披露したいと思います。
1年B組 学級通信 「絆」NO,33
この文章を書く事はほんとうに辛いし、いやでいやで仕方ありません。それでも書かなければいけないと思って書きます。
濱 麻梨花さんが亡くなりました。これは変えようのない事実です。正直私もまだ消化しきれていない事がたくさんあります。
君たちも小学校からまたずーっと一緒だったのでそれぞれ思いがあると思います。
思いをかけばきりがありません。本当に悲しいし辛い。担任として学校にいる間はB組22人の親だと思って君たちに接してきました。もちろん嬉しかったこともあるし、悲しかったこと、腹がたったことたくさんあります。でも君たちと泣いたり、笑ったりすることが嬉しくて楽しくて毎日22人に会えることが最近では生き甲斐になっていました。
麻梨花さんがいなくなり、本当にからだの1部分をえぐり取られた気分です。夜寝れなくて地獄のような時間も過ごしました。
気持ちのコントロールもあまりつけることができません。
それでも、残された私たちは前に進まなければいけません。落ち込んでばかりでは始まらない。もちろん泣きたい時は泣いていい。悲しいときは悲しんでいい。
それでもやることはやる。最高のクラスをここから作り上げていくんです。
私は、今までどおり最高のクラスを目指します。21(22)人でまたスタートしていかなければなりません。もちろん麻梨花もしっかり見守ってくれてると思ってやります。
ここからが君たちと私にとって本当の力の見せどころだと思います。誰にもまけないようなクラスにしましょう。そっと見守ってくれている麻梨花に笑われないように「ちょっと頑張り過ぎじゃないの、絆強すぎ・・」と言われるくらいやりましょう。
いいですか
絶対 最高のクラスにしましょう。
精一杯生きていきましょう。
私も整理がつかないまま書きました。時間がたてば考えも少しづつ変わってくると思います。でも、いくら時間がたっても変わらないこと
B組は22人でB組であること。
私は君たち22人の担任であること。
私は君たち22人が大好きであること。
絶対いいクラスにしよう。「神様は乗り越えられる者だけに試練を与えます。」
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明日、熊本県の教職員採用試験です。S先生に心からエールをおくります。
B組は最高のクラスでしたよ。麻梨花も先生やB組のみんなに会えてきっと幸せだったはず。明日は精一杯頑張ってきてください。
実は、きょうもお店に子供たちが6人きてくれました。熊本市内の高校にいった子や鹿児島県の高校にいった子たちです。「まりかちゃんのお母さんに顔を見せにきました」と言って。
先生のおかげで、たくさんの子供たちが私たちの側にいてくれます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー以上。
「少数派日記」No1226回の日にS先生の採用試験。
「少数派日記」の読者の皆様からもS先生に「エール」をという麻梨花ちゃんからのお願いメッセージなのでしょう。
S先生が、実力を発揮できますよう、祈ります。