少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1228 熱中症

頑丈そうにみえるが虚弱体質ゆえ、電車では年配者に席を譲らねばならない。特に足が痛い時にはたぬき寝入りをしたくもなるが、人道上そうも行かない。だが、さすがに昨日(21日)だけは、立っているだけでやっとだった。
始動は午後からだったので、午前中は自宅でゆるりとしたはずだが、我が家はアンチ東電で冷暖房なし。水道水をがぶ飲みして涼をとる。
午後、中国からお客さんが来るので、家を出ようとしたところで、愛すべきズーズー弁社長から電話が・・・。「いんま、ささずかあ〜のコーシーやにいるっぺちゃ〜な。あんど〜さは、どこにいるっぺやあ〜〜〜?」
このズーズー社長、いつも笹塚に着いてから、突然、電話をよこす。
駅に行く途中だったので、10分だけコーシーに付き合い、夜なら空いてるから付き合いますと約束して京王線に乗るが、この時、すでに身体に異変が・・・。
このクソ暑いのに、汗が一滴も出ない。身体はドーンと重たいのに、精神は空中を浮遊しているような気絶に近い感覚。やがて歩くのも、立っているのも辛くなり、気分も悪くなる。
中国からの客を新宿の本間ゴルフへ案内。2時間ほど、ああでもないこうでもない・・を繰り返し、それでも約50万円のフルセットを30万円で購入でき「満足しました」と喜んでいただけた。
夕食をともにする予定でしたが、先方に予定ができたとかで、これは幸運にも免れた。すでに熱中症は危険な状況に。早く帰って横になりたい。
笹塚ではズーズー社長がパチンコ屋に居るという。僕はこの空間にいることが地球上の地獄。騒音と煙草の煙。どんなに我慢しても5分が限界。
「社長、外で待ってるから」大声で社長の耳にぶつける。
20分くらいして社長が出てきた。2万円ほどスったんだとさ。
「社長、悪いけど、きょう、人生の中で二番目に具合の悪い日だから、ごはんだけ食べたら帰るから許して・・・」
「あちゃ〜っ、あんど〜さにしてはめずらすんでねえかい」
「ん、人生で二回目。こんな具合悪いの」
「あんど〜さ、なに食べるだっちゃ〜あ」
「ソバかなんかがいい」
「んだらソバ屋に行くっぺかや〜あ」
で、ソバ屋に行った。そしたら「中華ソバねえっぺや〜」だと。
「社長、東京でソバ屋は日本ソバなの。中華ソバはラーメンね」
「あちゃ〜あ、おら、ソバっちゅうからさあ〜、てっきり中華ソバだと思っちゃっただ〜。おら、日本ソバ、苦手なんだもんな〜」
「社長、俺が元気なら、わがままきくけど、きょうはダメ。もう歩きたくない。ここで我慢して・・・」とこんな感じ。
なんとか、家に帰り、シャワーも浴びずにバタンQ。
パジャマに着替えたが、パジャマのゴムさえ窮屈で下半身は裸になる。明日、午前9:30から成城学園で商談があるため入院はできず、されど、死に至るケースもあるので熱を測る。声も出ない状況なので、唯一連絡が取れる仮面ライダー2号にやっとの思いでメールを打つ。
体温計と濡れたタオルを所望。熱は38・9度。39度を越えたら救急車を呼ぼうと覚悟を決めた。ただし、下半身は裸なので、何かを身につけなくてはならない。
あれだけ水分を補給したのに、今度は汗も尿も出ない。完全に自律神経をやられてしまった。もう一度、2号にメールしてアイスノンと水を所望した。しかし、これが最後の音信となり、こちらはメールどころか、寝返りを打つことすら辛い作業となる。吐きたくても吐けない。情けないかな、今宵こそは冷房が欲しいと思った。
夜が白むころ、不快感はかなり消えたが、相変わらず身体はだるい。8時には起きて、8:30には出なくては。気づくと2号からメールが入っていた。
「しばらく帰ってこないけど、大丈夫?頑張ってね」ですと。自宅にはすでに人間の姿はなく、エサを求める金魚が僕を見て集まってきた。
あのまま逝ってしまっても、誰にも気づかれなかったと思います。前川清の「東京砂漠」ならぬ「家庭内砂漠」。