少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1250 俺も生きている

俺も生きているから、腹が減ればメシも喰らうよ。
だけど、ゼニがないから、外食は、まあせいぜい吉牛クラスだな。
きょうは、もう、あっちこっちからゼニを引っ張り集めカードと住宅ローンの支払いの一部をしたから、札がない。
先月の中国出張で使った飛行機代や宿泊費、飲食関係締めて30万弱。6月分の住宅ローンの一部29万円。普通に暮らすだけで、気分が滅入るぜ。
夕食はサトウのごはんもどき1個68円と3個100円のコロッケ。同じ食卓で仮面ライダーたちは炊き立てのご飯を食べている。これは、まあ仕方ない、毎度のことだ。ただ、ショッカーが露骨に嫌な顔をする。
「俺も生きているんだよ」と心でそっとつぶやいてみる。
ただ、そんなに不幸せは感じていない。日に1〜2本だが、大好きなサントリーオールフリー(1本118円)だって飲むことができる。パソコンだってあるし、まだ電気も切られていない。心にはまゆゆも居る。
もう手元には小銭しか残っていないが、銀行には4万円ほどある。約10年にわたり、小銭をこつこつと貯め、一度も降ろしていない不屈の口座が存在する。これに手をつけた時はいよいよだ。
銀行とは激しいバトルを繰り返してきた。住宅ローンの遅延の取り立てはサラ金より厳しく、暴力団さながらの電話攻撃を受け、こちらから支店に乗り込み、支店長を呼び出して話をつけた。以後、おとなしくなったが、取り立て部隊は、銀行の中でも左遷された出来んボーイ軍団で、遅延客から取り立てて、上を見返してやろうという輩の集団で、だからしつこい理由にも合点がいった。平がな3文字の有名都市銀行だが、当時は一流金融会社としての品格が欠けていた。現在は社員一同、猛省して、ようやくサービス業らしくなられたので、社名は伏せておく。
もう、数年も前のこと。景気がよかったころの話である。ある友人に大金を貸してしまい、その男が自己破産した。その男は、こちらが催促すると、月に2万とか3万とか、返してくれるのだが、そんなペースじゃ、一生かかっても追いつかない。よくある話だが、いまとなっては仕方がない。サラ金の取り立てもそのせいだ。
泣き言を言ってもはじまらないので、今は健康を取り戻すことに専念する。できる限りの早寝早起きだ。
もともとボストンバッグひとつの18歳。テレビもラジオも何もない、3畳一間の西早稲田毎日新聞の専売店の2階で住み込み新聞配達暮らしからはじめた身。健康以外はすべてを失ったとしても、元に戻るだけ。ご気楽な身分ではある。そう、僕だけじゃない。人間みな、裸でオギャーと生まれてきたのだから、何を無くしても元に戻るだけ・・・。
離婚、離散、破産でルンペン暮らしをしているIという友人が「安ちゃんも早く、こっちへおいでよ。気分がらく〜になるぜ〜〜〜」といざなうが、まだまだ諸事情がございまして、そちらには行けません。