少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1252 深夜のステーキ

久しぶりに深夜にステーキをかっくらいました。
されど、闇雲にかっくらったわけではありません。
ストーリーは今を去ること、約30年ほど前の出来事。あんまき高校3年8組。
それまで、一度も言葉を交わしたこともない高木Mという男がある日突然「安藤、これ読んでくれ」と一言だけ言い残し、三島由紀夫の「剣」(つるぎ)という文庫本を僕の机に投げかけた時からはじまる。
正義感の強い、高校剣道部キャプテンが、夏合宿での、部員の些細な規則違反を苦にして、自分の指導力の無さがと自殺する衝撃的な作品。
 高木Mは真夏の暑い盛りでも学ラン詰襟で登校した憂国の士。卒業アルバムでは「七生報国」(七度生まれ変わっても国家に忠誠を尽くす)の鉢巻を巻き。「天皇陛下バンザイ」と発し、さらには自刃により腹をかっさばくシーンを載せている。生粋の国粋主義者である。
 その高木Mが今や、市役所の中間管理職として市政を憂いている。だから協力した。
 ふと三島由紀夫を思い出した。氏は夜な夜な銀座、赤坂、六本木界隈に出没しては男漁りに余念がなかった。しかし、夜10時には代々木上原の自宅にハイヤーで帰宅し、家で分厚いステーキを食して、早朝まで執筆活動に至ったそうだ。そんな三島由紀夫先生を思い出し、我も、深夜のサーロインステーキ150g、980円にチャレンジした。
 今宵は名取裕子似の美女をともない、新宿は京王デパートの屋上ビアガーデンにて新宿の薄暮を堪能し、ゴールデン街3軒をハシゴ。契約がまとまった社から2万円の振り込みがあり、それを元手に回遊した。
 宵越しの金を持たないのが、江戸ッ子の粋というもんだ。少し胃が重い・・・。