少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1321 NY6日目

9/24(月)。この日はNJ州のリバーサイド健診センターで健康診断。内視鏡の権威K医師(東大→築地癌センター)による胃カメラ&大腸カメラ。
胃カメラ」という言葉が世に出回ったころ、普通のカメラを小型にして、それに棒をつけて、胃を撮影するのかと思っていました。読者のみなさんはどうですか?だって「胃カメラを飲む」と表現していたでしょ。「胃カメラを入れる」なら、なんとなくわかりますが、僕は素直で純情ハートな人間なので、どんなに小型でも「カメラ」を飲むことだけは一生避けたいなあ・・・と真剣に思っていました。
胃カメラ大腸カメラは今回で2回目です。何が辛いかって、下剤を一時間以内に3リットルも飲まなければならないことです。これは拷問ですね。ただ検査事態は麻酔をかけるので、前回は気がついたら終了していました。
ところが今回は、途中で麻酔が切れたのでしょう、後半、カメラで大腸をぐりぐりやられるのが伝わってきました。
よく小説や漫画で、刑務所に入れられると、新入りは古参受刑者から洗礼としてアヌスを奪われるとありますが、きっとこんな感覚なのかなあ・・と仮想しながら、この不快な責め苦に耐えました。
あんまき高校時代、たぶん本宮ひろし先生の「俺の空」のワンフレーズだったと記憶していますが「アヌス(尻の穴)かせや」という言葉が大流行しました。廊下ですれ違いざまの男子生徒の耳元で「おい、アヌスかせや」とやり、先方が「それだけは、勘弁してください」と返す挨拶代り。あんまき高校3年8組の卒業アルバムには、そのフレーズが出ています。もっと過激なフレーズもたくさんありましたが、担任の松っちゃん先生が「たのむから勘弁してくれ」と泣きを入れてきたので放送禁止用語、発行禁止図の大半は削除してあげました。生徒の自主性、民主主義、表現の自由はこのようにして奪われました。当時はアンダーヘアも解禁されておらず(ちなみに共学ですが)、高校の卒業アルバムに全裸写真を掲載することはタブー視され、僕らの前衛的芸術は教育委員会の圧力を存分に受けた暗黒の時代でした。
さて、検査結果は異常なし。一応、がん保険には入っていますが、願わくばこのまま一生、この保険のお世話にならず、掛け金が一生無駄に終わらんことを・・・。
健診を終え、ハイヤーでマンハッタンへ。毎日このジョージワシントンブリッジを越えます。

マンハッタンにも5ドル(400円)床屋が出現?いやいやよく見ると、5ドルでタロット占いやりますですと。床屋とタロットがコラボか。待ち時間にはちょうどいいいかも知れません。カードの他、元手も場所も取りませんからナイスアイデアかも。

タイムズスクエアの夕暮れ時。以前、勤めていた診療所はここから2ブロック西へ。21歳の時、K会長と暮らしたボロアパートはここから東に2ブロック。これだけ街が忙しないと「懐かしい」という感覚がほとんどない。シカゴには行くたびに「懐かしさ」が込み上げてくるのですが、NYには「休息」の時間がないせいか、「emotional(情緒)」を刺激しない。
ダニー石尾さんの名曲「Dear Songs」のフレーズ「マニュアルだらけのこの街」とは東京のことではなく、僕はNYのことだと感じます。

夕食はSさんと奥さんと3人で韓国レストランでビビンバ。偶然、居合わせた、日本レストラン「YAMAGATA」のオーナーで酒田出身のコヤマさんが、知らぬ間に3人分の会計を済ませてくださっていた。こういうサプライズ、いつかする側に回ってみたい。