1430 大安凶日
酷い一日でした。
今回の中国最後の日・・・・。
朝9:15からのミーティング。「医療介護ロボット」の企画会議。
中国の製造会社の社長がイギリスの大学との共同開発の調印式の日程が長引き、こちらとの会議が延び延びになり、なんとか、僕の帰国前に滑り込んだ。
社長はイギリスの大学との提携を自慢していたが、「医療介護」となるとリスクも伴う。例えば、ロボットに「薬を持って来て」と音声で指示すると、クスリを持ってくるが、ロボットにクスリの内容までは把握できない。あくまで置いてあるクスリを持ってくるだけで、もし、人間が置き場所を間違えたら、違うクスリを持ってきてしまうからです。それよりも事故防止とボケ予防、孤独死防止のセキュリティーロボットの開発を、前回より提案し、具体的な案件を事前に書類で提示し、今回は日本における、独居老人の指数、風呂場で起きる事故の現状、日本における他企業のロボット開発の現状の資料を集め、提示しました。
が、前回のミーティングより反応が鈍い。パートナーのCさんは「彼らは今、セキュリティーより医療介護に興味があるみたいです。でも、きっと上手く行きません。安藤さんのいう通りリスクが大きすぎます。そのうち必ず、我々に助けを求めてきますよ。まあ様子を見ましょう。ビジネスはすべてがタイミングですから」と。
「イギリスと提携して強気になったな」と僕が言うと、Cさんは「いや、僕の見方は逆です。このプロジェクトは国家も予算を出しています。すでに莫大な金額を投じています。これを回収するために必死なんです。僕から見て、これは中国ではマーケットに乗りません。本当の市場は日本にあります。必ず、日本に市場を求めて来ます。我々に助けを求めて来るまで、少し待ちましょう」とさすがはプロのビジネスマン。
午後、資料を交換して、「細胞治療」の女性コーディネータと会う。O女医の通訳で彼女の話を聞いたが、何を言いたいのかさっぱり理解できない。こちらの質問には適格に答えず、やたら長い説明も矛盾だらけで意味不明。
「細胞治療は何名くらい受診しましたか?」
「すでに千人以上です」
「ドキュメント(報告書)とか成績表はありますか?」
「中国では、そういうものをつくりません」
「医療行為である以上、そんなバカな話はないでしょう」
「偽物なら作れます」
「いりません。意味がないでしょう」
「あなたは何を売り込みたいのですか?」
「美容とエステです」
「僕は日本で治療困難な患者さんの治療方法と受け入れ先を探しています。美容とエステは基本的に健康な人が対象なので、僕の分野ではありません。日本のエステサロンに売り込んでください」
「有名な女優や俳優や、ヨーロッパからも韓国からもいっぱい来ていますよ」
「それは良かったですね・・・・」
まったく無意味な2時間。あ〜あ。
こんなことなら広州に出て、お土産でも買いに行けばよかったな。部屋に戻ると、何故か点滴が用意され、見知らぬおじさんが、僕のベッドの横で寝ていました。
夕刻は四川のあの娘と晩餐会。中国式セルフの鉄板焼肉で。肉も美味しかったけど、店員のサービスがすこぶるいい。中国も変わってきた。
上海のA店長、N料理長と行った人気の海鮮底鍋屋と同レベルのサービス。味よりもこちらに感動したかも。あの娘は、ものすごく大食だが、痩せている、足も長い。ずるい。
昼間の2つのミーティングはゴルフで言えばダブルボギーか?平均点を遥かに下回った。でも、やらないよりマシ。次に繋げるしかない。
ゴルフ事業は前進したが、全体的にはやはり50点弱。大反省。
(つづく)