少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1492 奥村徹個展「内と外」

一昨日12/09(日曜日)あんまき高校美術部時代の恩師・奥村徹先生の個展に栄の画廊に出かけました。
あんまき高校時代は、ラグビー部、野球部を中心に、陸上、サッカー部など助っ人として駆り出され、美術部は下心満載で、いやいや、宮本武蔵の心境で精神統一して清らかな気持ちでキャンバスと向き合い、己を表現し、三島由紀夫大江健三郎に挑戦しては挫折し、結局は「どおくまん」が自分には一番似合っていると悟り、書を捨て旅に出た先が憧れの「網走番外地」。極寒の北海道でテントを張り、ひとり猪鍋(実は羊鍋)をすすり、そこから奥村先生に葉書を出したそうな・・・。
本人、とんと記憶にないが、奥村先生は「タカキはアメリカからも手紙を寄越した」とよう覚えていらっしゃる。安藤総理をファーストネームで呼ぶ教師はそうザラにはおらぬ、貴重な存在。
さて、北海道ひとり旅を終えて帰れば、受験どころか「おぬしは卒業すらままならぬ」と担任の松ちゃんが青い顔で言う。
「先生、元気出せよ・・・」と肩を叩いたが、松ちゃんは気が弱い。「おんしが早稲田を受けるのは自由だが、その前に卒業はどうする?マジにヤバいぞ」と生徒のことを真剣に考えてくれる、実はいい先生。
そんなあんまき高校時代以来の奥村先生との再会。でも、芸術家同士というのかなあ、とても波長が合い、30数年ぶりという気がしませんでした。
「先生!先生の絵はぜんぜんわけがわからんのですが、説明してください」
「今回のテーマは人間の内面と外面をテーマにしたんだな。この絵は内側が人間の深層心理なんだよ。人間とういう生きものの感情とか理性、あるいは欲望を突き詰めて、さらに突き詰めて突き詰めていくと・・・結局は 愛 という結論に到達するんだ・・・わっかるかな〜〜〜〜」
「はあ、なんとなく」(と とりあえず そ〜答える)
奥村徹作品「対」

「先生、この作品は?」
「おおこれか、これはなあ〜A型とB型といってな、オレと女房の血液型をモチーフにしたんだ。俺はB型でおおざっぱに見えるけどな、実は繊細な一面がある。女房はA型で実に細かい。そんなところにも、人間の内と外があるんだ。わっかるかな〜」
「A型とB型の夫婦は上手く行きますか?」
「まあまあだな・・・」
奥村徹作品「A型」

奥村徹作品「B型」

奥村徹作品「戎」

奥村徹作品「翔々」

安藤総理大臣作品「アビエ」

つづく