少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1570 体罰と桑田真澄

桑田真澄が巨人に1位指名された瞬間を境に「ダーティー桑田」と「悲運・清原」という構図が誕生した。
開幕一軍デビューの清原。ルーキーにして4番。打席に立てばホームラン。所沢西武球場には各マスコミのエース級が投入され、連日、清原が一面。
かたや二軍スタートの桑田。巨人の宮崎キャンプも一軍とは別のグラウンド。
「おい、誰かヒマなヤツおらんか?」ということで、新人の安藤記者投入。
桑田18歳、安藤26歳。
「特に原稿はいらねえ・・・桑田が怪我でもしたら連絡しろ」。
ガキの使い? ザァけんな・・・という思いはあった。


取材する18歳は暗い。ボソボソとしか話さない。
「単語」を拾い集める作業。
マスコミ恐怖症。さんざんボロクソに叩かれたから理解はできる。
ただ、彼は取材を拒否したり、無視したりは決してしない。
所沢の18歳とは違う、紳士である。
他社の新人記者より、多少歳喰ってる分、桑田は少しだけ、心を開いてくれた。彼の言うことは至極まっとうで、生活も真面目、野球に取り組む姿勢は「鑑」と言って間違いない。申し訳ないが容姿としゃべり方で孤立しているが、安藤総理としては、人間的に尊敬できる人物のひとりである。
誤解されやすいが、彼をプロデュースできる力量のサポーターが居れば、野村監督のような指導者になれると思う。桑田の理想像に追いつける者がいない。落合のような傍若無人厚顔無恥の才能があれば、監督として大成できるのに。


PL学園時代、桑田は上級生から相当の体罰を受けた。
一方の清原はおそらく受けていない。体罰を与えるに終始した立場で、清原の度の過ぎたイタズラ(体罰)はプロになってからも後輩をいじめた。


ただ、体罰とか、先輩後輩の上下関係による制裁は、あくまでも程度問題とケース バイ ケースであり、安藤総理は経験上、全否定も全肯定もできない。つまり「飴と鞭」。両方が必要なわけで、白か黒かの極論は無意味だと思う。


私の記憶が正しければ、清原、桑田が3年生の時のPL学園。一年生部員が、池で溺死した。警察発表は事故死。しかし、迂闊には書けない疑惑がある。政治家が動いた。どういうことだか察していただきたい。同学園出身の大物プロ野球選手のKという人物が、間接的にかかわっているという噂もある。直接的にかかわったとされる人物もプロ入りした。断っておくがKとは桑田ではない。


今回の、この桑田のコメントや、早稲田での桑田の独自調査は、その事故?にも無縁ではないだろうと、安藤総理は睨んでいる。
ただ、朝日新聞のやり方は「結論ありき」で桑田コメントを利用しているようで、素直に受け入れ難い。
安藤総理は戸塚ヨットスクール戸塚宏校長の支持者だが、戸塚教育はやたらめったら体罰を是正しているわけではない。必要と判断せざるを得ない者に対して必要最低限なものだけを与えるに過ぎない。


ーーーーーー以下ネット配信記事転載ーーーー

体罰は自立妨げ成長の芽摘む」桑田真澄さん経験踏まえ

朝日新聞デジタル 1月11日(金)20時51分配信
体罰について語る桑田真澄さん=11日午後、東京都新宿区、越田省吾撮影


 【岡雄一郎】体罰問題について、元プロ野球投手の桑田真澄さん(44)が朝日新聞の取材に応じ、「体罰は不要」と訴えた。殴られた経験を踏まえ、「子どもの自立を妨げ、成長の芽を摘みかねない」と指摘した。

 私は中学まで毎日のように練習で殴られていました。小学3年で6年のチームに入り、中学では1年でエースだったので、上級生のやっかみもあったと思います。殴られるのが嫌で仕方なかったし、グラウンドに行きたくありませんでした。今でも思い出したくない記憶です。

 早大大学院にいた2009年、論文執筆のため、プロ野球選手と東京六大学の野球部員の計約550人にアンケートをしました。

 体罰について尋ねると、「指導者から受けた」は中学で45%、高校で46%。「先輩から受けた」は中学36%、高校51%でした。「意外に少ないな」と思いました。

 ところが、アンケートでは「体罰は必要」「ときとして必要」との回答が83%にのぼりました。「あの指導のおかげで成功した」との思いからかもしれません。でも、肯定派の人に聞きたいのです。指導者や先輩の暴力で、失明したり大けがをしたりして選手生命を失うかもしれない。それでもいいのか、と。

 私は、体罰は必要ないと考えています。「絶対に仕返しをされない」という上下関係の構図で起きるのが体罰です。監督が采配ミスをして選手に殴られますか? スポーツで最も恥ずべきひきょうな行為です。殴られるのが嫌で、あるいは指導者や先輩が嫌いになり、野球を辞めた仲間を何人も見ました。スポーツ界にとって大きな損失です。

 指導者が怠けている証拠でもあります。暴力で脅して子どもを思い通りに動かそうとするのは、最も安易な方法。昔はそれが正しいと思われていました。でも、例えば、野球で三振した子を殴って叱ると、次の打席はどうすると思いますか? 何とかしてバットにボールを当てようと、スイングが縮こまります。それでは、正しい打撃を覚えられません。「タイミングが合ってないよ。どうすればいいか、次の打席まで他の選手のプレーを見て勉強してごらん」。そんなきっかけを与えてやるのが、本当の指導です。

 今はコミュニケーションを大事にした新たな指導法が研究され、多くの本で紹介もされています。子どもが10人いれば、10通りの指導法があっていい。「この子にはどういう声かけをしたら、伸びるか」。時間はかかるかもしれないけど、そう考えた教え方が技術を伸ばせるんです。

 「練習中に水を飲むとバテる」と信じられていたので、私はPL学園時代、先輩たちに隠れて便器の水を飲み、渇きをしのいだことがあります。手洗い所の蛇口は針金で縛られていましたから。でも今、適度な水分補給は常識です。スポーツ医学も、道具も、戦術も進化し、指導者だけが立ち遅れていると感じます。

 体罰を受けた子は、「何をしたら殴られないで済むだろう」という後ろ向きな思考に陥ります。それでは子どもの自立心が育たず、指示されたことしかやらない。自分でプレーの判断ができず、よい選手にはなれません。そして、日常生活でも、スポーツで養うべき判断力や精神力を生かせないでしょう。
ーーーーーー以上ーーーーー


かく言う、早稲田大学体育会硬式野球部・・・・
部内いじめは伝統的なもので、大学ナンバー1の「いじめ体質」は、まあ野球関係者なら、誰でも知っていることなので書いてもいいだろう。
斎藤祐樹以外の早実メンバーが次々と退部したのは、それが遠因であるという噂もある。ただし、斉藤に対してだけは「禁止」の特例が出た・・・と内部のトップから伝え聞いた。かつては、その体質に耐えきれず、退部し、そのまま大学も追われ中退、その後、プロ入りしたOという投手もいる。
かなりきつい環境下にある大学は早稲田のほかに、亜細亜、明治、駒沢などが有名。法政は別の意味でどろ沼。現監督がOB会を提訴するかも知れない。これはよくある内部の権力抗争。


ただ一年早く生まれただけの先輩に、理不尽な肉体的精神的な苦痛を受けた体育会出身者は多いと思う。安藤総理もどっぷりと浸からせていただいた。
古き良き伝統なのか、悪しき伝統なのかは、受け止め方の違いで、個人の問題
だと思う。あの頃は、苦痛で、いつかブチのめしてやろう・・・と毎日思っていたけど、社会に出てから、さらに大きな「理不尽」が波のように押し寄せ、それでも、あの頃の「理不尽」に耐えた「訓練」があったからこそ自分を見失わず、つまり体制に「媚びる」のではなく乗り越えることができたので、私的には「吉」と出ました。
ただ、この伝統を継承した方がいいか?と問われれば即答はできません。いくつかの条件が必要ですが、とりあえず、電車の優先席に平気で腰かける40歳未満の男女は問答無用で早稲田や明治の体育会に一年くらいブチ込んだ方が良さそうです。これは間違いない。