少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1667 救えたはずの命

この情報社会において、いまだに有り得ない悲劇が日常になっています。
簡素にみえて複雑な医療体制。救急隊員との連携。くだらんゲームやアプリの開発もいいけど、もっと医療体制のモバイル開発(mobile=携帯用小型コンピュータと通信回路を連動させ、外出先で情報の処理と送受信を行う)を充実させてもらいたい。
実は、安藤総理が、中日新聞東京中日スポーツ)に入社して3年で辞めた真の理由は、イリノイ州立大時代の友人のS医師から、そのシステムの構築の話を持ちかけられたのがきっかけでした。
S医師の構想は、例えば、人工衛星から意識不明の患者の位置をピンポイントで特定し、最寄りの救急システムを作動させ救急隊を救助に向かわせる。その間に、日々更新される救急病院の受け入れシステム(例えば空きベット数、待機スタッフの状況など)を連動させ、最寄りの受け入れ可能病院を特定し、最短ルートをカーナビシステムにより、救急車に送る。さらに、患者には過去の病歴や、カルテを保存してある病院が記載されたチップを、事前に患者に持たせ、受け入れ先のスタッフが搬送される前に患者の病歴データを、保存してある病院やコールセンターから入手できる・・・というシステム。
個人プライバシーなどの問題もあるので、システムの利用は、あくまでも任意による会員制。会員は有料でこのサービスを受けることができる。
「一緒にやろう・・・」と誘われ、こんな素晴らしいビジネスはない・・・と思い、辞表を提出して奔走すること約一年半。
しかし、当時はまだ携帯電話も開発されていない20年前の話。(携帯電話か肩掛けの時代)。そんな状況下、僕らはデモンストレーション用のコンピュータソフトまでつくり、通信法などの許認可の取得のため、日米の関係省庁を巡ったり、資金援助のため、スポンサー探しに奔走しました。
しかし、当時は、そのような構想は「夢物語」として、ほとんど相手にされず、給料も無く、エロ雑誌をはじめ各種雑記の文筆の仕事を乞食のように拾い集め食いつないでいたのです。
しかし、本体(アメリカサイド)が資金ショートで挫折して、プロジェクトは崩壊。安藤総理は癌の専門誌(癌に関する民間療法などを集めた月刊情報雑誌)を草案企画し、各出版社を日参したのですが、これも相手にしてもらえませんでした。


話を戻しますが、このような情報社会の現代で、救急搬送車と医療機関の連携が取れない・・・というのは言い訳に過ぎず、関係各施設の「怠慢」と言わざるを得ません。
安藤総理の叔父(母の弟)も、ぜんそく持ちで、救急搬送されたのですが、都内なのに、受け入れ病院が見つからず、結局、4つの病院をたらい回しにされたあげく、救急車の中で息を引き取りました。
私が小学生の時の話ですが、看護婦だった母が救急車に同乗したのですが、薬もなく、どうしようもなかったそうです。


海外での臓器移植問題もそうですが、ごくごく身近に「救えたはずの命」は数多存在するのです。行政や司法の無意味な壁。「命」というテーマを最優先に考えれば、一瞬にして覆すことができる紙切れ一枚の問題。
どうか、読者さまにも、この問題を深く考えていただきたいと思います。
ーーーーー以下ネット記事転載ーーーーーーー


<救急搬送>25病院に36回断られる 埼玉の男性死亡

毎日新聞 3月5日(火)11時41分配信



 埼玉県久喜市で119番通報した高齢男性(75)が1月、県内外の25病院から計36回、救急受け入れを断られ、約3時間後に到着した県外の病院で死亡したことが分かった。久喜地区消防組合消防本部は「休日における迅速な搬送が課題。各病院との連携を深めたい」と話している。

 同消防本部によると、男性は1人暮らしで、休日の同月6日午後11時25分、「胸が苦しい」と呼吸困難を訴えて119番通報。自宅に到着した救急隊員が近隣の各病院に受け入れが可能か照会したところ、「医師不足のため処置が困難」「ベッドが満床」などの理由で断られ続けたという。

 男性が最終的に茨城県境町の病院に搬送された時には、通報から約3時間が経過しており、病院内で死亡が確認された。

 総務省消防庁によると、救急医療機関が重症患者の受け入れを3回以上拒否したケースは1万7281回(11年)。同庁の担当者は久喜市の事例について、「36回は多い方だ」としている。

 病院から受け入れを拒否されて死亡したケースは各地で起きている。11年6月には富山市で73歳の女性が車にはねられた後、3病院に受け入れを断られ約3時間後に死亡。三重県伊賀市では10年3月、78歳の女性が7病院に拒否され、2時間以上経過し、運ばれた病院で死亡が確認された。また、宮崎県日向市でも09年4月に65歳の男性が7病院に計10回、受け入れを断られ、約1時間20分後に亡くなっている。【松谷譲二、山崎征克、鈴木一生
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オリンピック東京誘致よりも大切な課題。バカマスコミも自身の営利のため公共電波を使い過剰報道の嵐。実際に、東京では、オリンピックを歓迎していない人の方が圧倒的多数。街頭インタビューでは賛成派しか放映していないから、みんな歓迎か、と錯覚してしまう。これもマスコミによる世情の操作。騙されてはいけません。
そんなゼニがあるなら、人命に対して使いなさい。

進藤先生がドラマの中だけの人物でなければいいのになあ・・・。
ところで、京野ことみさんと福田麻由子ちゃんは、安藤総理の超超お気に入りです。