少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1707 さらばケロリン

京王線笹塚駅前の巨大マンションが老化でとり壊され、大きな空間ができ、二階のプラットホームから、笹塚の町が見渡せる。
ノッポのエントツが、一つ、二つ、三つ、「ほら、あっちにもひとつあるよ」と海軍の五十嵐隊長が指を差す。「あっ本当だ、これで四つか・・・」と安藤総理が答える。
この地で暮らして16年。その間、徒歩圏内の「銭湯」が三軒、姿を消した。残るは三軒・・・か。
そんな夢を明け方見た・・・と思っていたら、こんな訃報が・・・。


ーーーー以下、ネット記事転載ーーーーー


ケロリン」の広告入り湯桶会社が資金ショートで経営破綻

産経新聞 3月18日(月)14時27分配信


ケロリン」の広告入り湯桶を販売している有限会社、睦和商事(東京都文京区)が2度目の資金ショートを起こし、経営破綻したことが18日わかった。

“高齢難民”死ぬまで働き続けるのか 倒産やリストラなどで生活ボロボロ

 信用調査の東京商工リサーチによると、睦和商事の負債総額は現在調査中という。有限会社としての設立は昭和41年8月、資本金は300万円。ピーク時の平成9年6月期には年商約1億3000万円をあげていたが、銭湯の減少により、営業不振に。24年6月期年商は約4200万円に落ち込み、今年1月末までに事業を停止していた。先週14日に再度の資金ショートが起きた。

 なお、この湯桶で有名な「ケロリン」は、「内外薬品」という医薬品メーカーが販売する頭痛、生理痛などに効く鎮痛薬のブランド。主力の粉薬だけでなく、錠剤形式も発売されている。内外薬品は当初、置き薬としてケロリンを販売していたため、銭湯でPRをしませんかという睦和商事に委託する形で、昭和38年から湯桶の展開が始まったという。
ーーーーーー以上ーーーーーー


もうすでに銭湯など文化財に指定され、跡形もなくなった地方の方には馴染みもないだろうか、「ケロリン」の黄色い風呂桶・・・。
「銭湯」こそ日本の文化、裸と裸のお付き合い。老若男女の交流の場。見知らぬ子供が見知らぬ爺さんの背中を流す。頑固な爺さんたちが、熱湯で顔がトマトになるまで我慢比べをする。そんな古き良き時代。


時代は、渋谷を下北を破壊し、近代化とか御託を並べるバカゼネコンの言いなり。この少子高齢化の中、本当に必要なのは、待機児童を出さない育児所と、高齢者が安心して住める居住区であり、渋谷の高層ビルではないことはバカでもわかる。
バカゼネコンや東急(こやつらもゼネコン)が、より多くの人が集まり易い渋谷に・・・とほざいているが、渋谷や新宿にこれ以上の人を集めて、いったいどうするというつもりなのだろうか?


これから確実に来る大地震。政府は都市集中型ではなく、地方分散型の街づくりを目指しているんじゃなかったのか?渋谷、新宿、地球上でもっとも人間が密集する地域をさらに過密にさせ、災害が起きた時に、政府や東急はどう責任をとるというのだろうか?


ケロリン」が潰れたことは悲しい。その理由が「銭湯」の激減りだからなおのことだ。下北沢一番街の銭湯も、いつのまにか雑貨屋になってしまった。ドラゴンズの豊田寮長の奥さんのご実家も、下町の「小島湯」といって、学生時代によく利用させていただいたが、もうとっくにない。安藤総理がよく通った自宅近くの「花乃湯」は50年前の都市計画の道路拡張に伴い、ずいぶん前に姿を消し、中野通りになってしまった。


必要なものを破壊し、不必要な営利目的だけのものを作ることが進化だとするならば、それは文化の退化と言い換えてお返ししよう。
下町文化研究家で、銭湯愛好の親分・町田忍さんの顔が頭に浮かぶ。町田さんも悲しんでいるだろう・・・なあ・・・。



あなたは何派?
白、コーヒー、フルーツ、リンゴ、オロナミン、東京ならスカット、愛知ならチェリオ・・・マミーとヤクルトが登場するのはかなり後半。みなさんはお気づきではないでしょうが、ほとんどが明治で森永や雪印、名糖はあまり見かけません。



銭湯といえばこの唄しかないでしょう。西早稲田で新聞配達をしていた18歳の予備校時代。住み込み3畳一間の風呂なし故、週末だけ行く銭湯が嬉しかったなあ。22歳から29歳までの東京の7年間も風呂なし故、銭湯にはお世話になりました。
必ずつり銭が出るようにお金を用意します。番台のバアさんが、つり銭を勘定している間に背伸びをして、女湯をのぞくのです。カァ〜・・・このエロスがたまらなくってねえ・・・。
時々、銭湯の跡継ぎなんでしょうかね。バアさんが晩ごはんの間は、オッサンが番台にいるのですが、もう羨ましくて羨ましくて・・・。嗚呼、マジに憧れの職業でした!番台!