1729 絶壁・友愛御殿
鳩山由紀夫元首相に高台の一等地にある鳩山邸にご招待されました。
大理石で造られた立派な屋敷でしたが、家具らしいものはなく、窓が解放されていました。部屋から庭園に簡単に降りれます。芝生の庭園に飛び石があり、私は靴下のまま、飛び降りました。
すると、芝生の境目の向こうでは、昭和の初期の子供たちでしょうか、モノクロカラーの子供たちが、土の上に軍艦の甲板の絵を描いて敵と味方に分かれ、戦争ごっこをしていました。みな白の汚れたランニングシャツに黒の半ズボンで当然裸足。兄貴の学生帽をかぶっている子は憲兵の真似でしょうか、腰に竹の棒を差し、帽子の後ろにはハンケチを挟んでいる。我々の時代よりちょっとだけ前の子供たちだろうか、ヘビやカエルがおやつだった時代だ。
敷地は、鳩山元首相が、子供たちのために無料で遊び場として提供しているそうです。私は、部屋に戻り、首相に「子供たちが戦争ごっこしてましたよ」と告げると「えっ、それはいかん、友愛のために庭を貸しているんだから」と裸足で子供たちのもとへすっ飛んでいきました。
招待されたのは、安藤総理のほかに、猪瀬直樹東京都知事と極右ジャーナリストの櫻井よしこ氏と、あとひとり知らない女性。
あっという間にいとまする時間がきて、みな玄関で靴を履く。
するとみゆき夫人が、「あなたも一緒に散歩してらっしゃい」と鳩山氏に言う。「じゃあ下まで送りましょう」と鳩山氏もスニーカーを履きました。
で、下山。
これが、思いのほか急斜面。狭い階段の手すりを伝い歩きするのですが、手すりの向こうはまさに断崖絶壁で、ところどころ手すりのない部分もある。ただ町を見渡す景色は最高。しかし、高所恐怖症の安藤総理は、長い時間、町を眺めるわけにはいかない。「これ、毎日、登り降り、けっこう大変ですね」と前を行く長身の鳩山氏に背中から問いかけると「いや、慣れれば平気です」と言うがマジか?
途中、手すりがなく、破れた金網伝いに下山するのだが、今度は下からノーキョー団体のようなオッサン連中10人くらいが登ってきた。鳩山氏は細身をさらっと反転させ、その団体をするりと交わしたが、私にはその自信がなく、金網にへばり付いて、オッサンたちがすれ違うのをじっと待っていた。落ちたら間違いなく絶壁。お〜こえ〜〜〜〜。あまりの恐さに目が覚めて、尿瓶に放尿しました。午前4時38分の出来事。
一昨日の明け方にはボニーとチャミーがおそろいできました。ふたり一緒に来たのは初めてです。私がずっとボニーの腹をさすっていて、コタツに足を入れると、中には先客が入っていて、しょうがないので足でさすりました、チャミーでした。両方とも、マジでリアルな感覚が残ります。例えば毛の硬さ柔らかさ。ボニーはカールされた、やや硬い毛。チャミーはストレートでソフトな毛。身体の大きさとか、耳の触り心地とか、ほんとうにリアルな触感が残ります。笑えるのは、どういうわけだか、ボニーと親父は、必ずセットで来るのですが、どうしてもボニーの印象の方が、強く、親父と話した内容は覚えていません。