少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1780 不当判決イレッサに思う

端くれではあるが、医療に携わる仕事をする者として、やはり、おかしいと思う、イレッサにおける最高裁の「不当判決」。
こんなことが、まかり通るなら、「医療」は何でもアリか・・・と思わざるを得ない。あえて犠牲者と書かせていただくが、その方たちや、ご遺族の無念は、どのようにして晴らすべきなのか?
新薬研究者は、もちろん「癌撲滅」を目指していたに違いない。その分、患者たちは「夢の新薬」に「夢」を見た。その結果、見たのは悪夢の苦痛。彼ら彼女たちが味わった死ぬほどの苦痛を、このまま終わらせていいのだろうか。
「国は何人の死者を出せば目が覚めるのか。こんな薬事行政では必ずまた薬害が起こる。この裁判で止めたかった」とする大阪訴訟原告団長のコメントも読み上げられた。(文中より)
この声明に対するコメントを厚生労働大臣の口から直接聞いてみたい。



安藤総理注=イレッサ訴訟とは、肺癌に対する治療薬として用いられたゲフィチニブ製剤、イレッサ錠250の副作用により死亡した患者の遺族らが国と製薬会社(アストラゼネカ)を相手取って起こした訴訟。イレッサ錠(イレッサ錠250)はアストラゼネカ社が製造販売する抗悪性腫瘍剤、ゲフィチニブ製剤の商品名である。


ーーーーーーーーネット配信記事より転載ーーーーーーーーー


「教訓、今後に生かせ」=全面敗訴にイレッサ訴訟原告

時事通信 4月12日(金)20時12分配信


原告側の全面敗訴とした12日のイレッサ訴訟の最高裁判決を受け、東京訴訟原告団長の近沢昭雄さん(69)と弁護団が都内で記者会見し、「最高裁の判断は将来に禍根を残す過ちだ。国と製薬会社は改めて検証し、教訓を今後に生かす責務がある」とする声明を読み上げた。
 近沢さんは2002年に次女を亡くし、04年に提訴した。副作用の被害を訴えてきたが、「訴えれば訴えるほど、倍返しの批判を受けた。夜に寝られないほどの電話を受けた」と振り返った。厳しい表情を崩さず、「怒りはなく、淡々と受け入れた。闘いはこれで終わりにします」と述べた。
 一方で、「日本の医療そのものが訴訟で変わったのではないか。表面上の敗訴だけで判断してほしくない。二度と被害を起こさないようお願いしたい」と語気を強めた。
 会見では、「国は何人の死者を出せば目が覚めるのか。こんな薬事行政では必ずまた薬害が起こる。この裁判で止めたかった」とする大阪訴訟原告団長のコメントも読み上げられた。
 アストラゼネカ代理人弁護士も会見し、「裁判では勝ったが、(製薬会社側も)きちんと情報提供をしていくという使命が重要なことは、十分わきまえている」と述べた。
ーーーーーーーーーーーー以上ーーーーーーーーー


安藤総理注=副作用被害の推移

イレッサの販売開始後「間質性肺炎及び急性肺障害の副作用発症」が厚生労働省に相次いで報告された。 2002年10月15日、製薬会社から22例(うち死亡11例)、医療機関4例(うち死亡2例)の副作用報告を受けた厚生労働省は、製薬会社に対して間質性肺炎等について「警告」欄への記載を含む使用上の注意の改訂、「緊急安全性情報」の作成及び医療機関等への配布を指示した。 2006年3月までの累計で643人がゲフィチニブ服用後の急性肺障害・間質性肺炎等での死亡が報告された。


国を敵に回した「裁判」には、永久に勝てない国・・・それがニッポン。