少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1817 臓器移植考27

「地球は皮膚を持っている。そしてその皮膚はさまざまな病気も持っている。その病気の一つが人間である」
―「ツァラトゥストラかく語りき」(ニーチェ)より―


医学的に「皮膚」は列記とした臓器の一部です。
ニーチェの言葉を借りるなら、地球の皮膚=人間=病気という定義が成り立ちます。この場合の病気とは、実際の腎不全の患者ではなく、その治療を妨げようとする役人を意味しています。
それを拡大解釈すれば原発推進派の人間にも通じます。
NHKのディレクター氏から、お礼のメールが届きましたので公表いたします。



ーー安藤総理大臣さまーーーー


先ほど、中国地方での最後の放送が終わりました。

ながらくご連絡が取れずに申し訳ありませんでした。
岡山での放送から、視聴者の方からの、いろいろとご意見をいただくモノで、なかなか対応も大変でした。
しかし、中国地方向けの作り変えは、ほとんど行いませんでした。
どうして苦しむ患者さんの事を第三者が大所高所から是非を論じることができるのかという当初から、の自分の意思は、変えたくなかったのが最大の理由でした。
視聴者の反応は、まず、中国での移植の事情を知らなかった。そして、患者さん(O先生の事ですが)が苦しい中で決断をしたことに、自分が同じ状況なら、同じ選択をするかもしれない。
日本での移植について考えさせらた。などと、寄せられた意見が多かったです。
多少は、日本の移植について、考えるきっかけになったのではないかと思っています。
安藤総理に心配していただいたように、やはり医療の業界は、それぞれの立場が絡みあって、複雑な状況でした。その中でも、いかに安藤総理と、O先生にご迷惑がかからないかが、一番、大切なところだったと今でも思っています。
日本の患者さんが少しでも良い状況になってほしいと思いながら、業務に向き合っていきたいと思います。本当にありがとうございました。


ーーーーーーー以上ーーーーーーーー


善とは何か――人間において権力の感情と権力を欲する意志を高揚するすべてのもの。
悪とは何か――弱さから生ずるすべてのもの。
―「反キリスト」(ニーチェ)より。
人命救助のための医療や医学、そして情報は全人類が共有して、共存すべきもの。その前に立ちはだかる、「権力」という病名のついた「皮膚病患者」ども。その治療法は「ペン」(マスコミ)のよる特効薬でなくてはならないはずだが、今の日本は「ペン」は「剣」(権力)に屈していないか?


ニーチェの言葉には、この「ペン」と「剣」に対して、皮肉と逆説が込められている。闘うべき「ペン」が「剣」に迎合して、穏やかな日々が人々を「不幸」へといざなっている。
リットン(英国)の戯曲『リシュリュー』の中の言葉、「ペンは剣よりも強し」(The pen is mightier than the sword)の本質を、今一度、考えてみたい。