少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1885 心なき店3

2名の読者さまより貴重なご意見をいただきましたので、あらためて私見を書きます。「過剰な権力主義」というお言葉も頂戴いたしました。
これは盲点でした。店側、客側、どちらにつくか、見方によって、「権力」の側が変わってきます。
私は、単純に客側に立ちましたが、逆に経営者側に立てば、フォロワー60万人の乙武洋匡さんが「絶対権力者」となるわけですからね・・・。


「少数派日記」は常に、安藤総理が不正不当と判断した「権力」に噛みつく構図で成り立っています。客と店、どちらに権力があるか?と問われれば、迷わず「店側」と応えます。「会員制云々」の店はともかくとして、一般的に解放されている店は、基本として何人にもオープンであることが一般常識です。しかし、明らかに常識を逸脱している客やトラブルを繰り返す客に対し、出入り禁止、入店拒否をする権利は店側にもあります。客だから何してもいいだろう、金さえ払えば文句ねえだろうという道理はまかり通りません。客側にも店側にも一定のマナーがあっての上で成り立つものだと思います。


今回は「店」という限定されたカテゴリーの上での議論ですが、例えば、路上で車椅子の方が、舗道の段差で往生しているシーンを想像してみてください。お手伝いするか、見て見ぬふりをするか、どちらも法的に問題はありません。逆に、お手伝いして、誤って転倒させ、怪我をさせ、損害賠償を請求される危険性もあるので、見て見ぬふりが正解ということも、当然として考えられます。
安藤総理は安城北部小学校1年花組の時、担任の伊藤先生から、困っている人を見かけたら、助けてあげましょう・・・と教えられたので、普通にそうしているだけです。見て見ぬふりはできません。仮に自分自身で手に負えない場合は救援を呼ぶとか、できる範囲の努力はします。結果として役に立ったかどうか別問題ですが・・・。


加えて当方、理由あって、本日で車椅子生活101日目を迎えました。不便なこと極まりありません。トイレに行く、シャワーを浴びる、電話をかける・・・すべての移動に手間暇時間がかかります。外出したい気持ちは山々ですが、車椅子での外出は無理です。汽車に乗る勇気もありません。
乙武さんの場合、慣れもあるでしょうが、それでも健常者が「ちょっとメシでも・・・」というようなわけにはいかないでしょう。乙武さんだけではなく、そのような境遇の方は世の中に大勢いらっしゃると思います。
見た目には健康でも、内臓疾患や精神疾患を患い、やっとの思いで外出されて、ここまでたどり着いたという、お客さんも数多いると思います。
その姿が、目に映る場合はまだしも、目に映らない方もいらっしゃいます。だからこそ「もてなす気持ち」が大切で、それを美徳と呼びます。


ということを踏まえて、今回は「バカタリアン・人間失格レストラン」の烙印を押させていただきました。「そてがウチのスタイル」とおっしゃるなら、その店の方針ですから、ご自由に貫いてください。そういうお店が、お好みの方もいらっしゃると思いますので・・・という見解です。
安藤総理は、自身を客の立場に置いて持論を展開したので「過剰な権力主義」と思われたのでしょうが、それも捉え方のひとつですので否定はいたしません。「不正不当な権力に相対する、過剰な権力主義者でありたい」と御返答しました。


身障者の方を「弱者」とは思いません。それは健常者が持つ身障者に対する失礼な思い上がりです。そもそも「身障者」と「健常者」という呼び方に違和感がありますが、それは置いといて、何人も、自分ひとりの力ではできないことがありますよね・・・。それに対して店側が、努力する姿勢も見せないで「これがウチのスタイル」「他のお客様にご迷惑がかかる・・・」はないでしょう。
「車椅子のお客さまの、予告なき突然の来店は、入店を拒否いたします」と店の入り口にでっかく貼っておきなさい!


「こんな土砂降りの中をようこそ」「そんなに遠くからはるばると・・・」「御不自由な身体で大変だったでしょう・・・」私は、そんな言葉をさりげなくかけてくださる店での飲食を好みます。ぜひ店名を公表していただきたい。まかり間違っても、そのような「心なき店」に遭遇したくありませんから。


ーーーー以下、読者さまとのやりとりです。興味がある方は目を通してくださいーーーー

RAS 2013/05/22 08:18
「店側の人が侮辱的な言動をした」というのは、乙武氏の主観とそれに基づく彼の証言しかないんですよね。それだけで事実と確定してネットイナゴによる店側に対するバッシングが激化するのを見ると、スマイリーキクチ氏の災難を思い浮かべます。冤罪事件を無くすのは難しいですね。

chamy-bonny 2013/05/22 08:38
RASさま・・・早々のコメントありがとうございます。
ご指摘のとおりだと思います。
スマイリーキクチ氏のケースは知りませんので、あとでネットで検索しています。
「少数派日記」も公にアップする以上、最低限のことは守っています。
乙武さんは、名のあるジャーナリストであり、フォロワーが60万人もいる著名人なので、デタラメを書くとは想像できません。もし、彼の発言が虚偽であるとしたら、それこそ彼は一瞬にしてすべてを失うことでしょう。そこまでリスクを背負い、虚偽発言しているとは考えにくい。そのような経緯から判断して乙武さんの言い分をもとに、私見を述べました。
確かに「言った」「言わない」は当事者にしかわかりません。しかし、プロの表現者としての乙武さんの言動から判断するにつけ、この店は救いようがないと思いました。

sawara 2013/05/22 17:20
乙武さんは有名人だし偉い人だから正しい。対するレストラン店主は背負うもののないただの一般人だから嘘をついてもおかしくないということですか?

chamy-bonny 2013/05/22 19:44
sawaraさん、はじめまして、コメントありがとうございます。「言った」「言わない」は当事者にしかわかりません。ただ乙武氏は実名で発信してうるので、信憑性は高いと判断しました。

ご質問にお答えさせていただきます。
乙武さんは有名人だし偉い人だから正しい」→「有名人であれ無名人であれ、偉い人であれ、偉くない人であれ正しいものは正しい。だけど、ここでは正しいか正しくないかを追究しているわけではありません。飲食店としての、あるべき姿を指摘しているのです」

「対するレストラン店主は背負うもののないただの一般人だから嘘をついてもおかしくないということですか?」→「背負うものがあろうがなかろうが、一般人だろうが、そうでなかろうが、嘘をついたらおかしいということです」

私の表現力に問題がありましたら、謝りますが、sawaraさんの質問もイマイチよくわかりません。
もし、ご納得いただけなければ、再度、質問してください。ありがとうございました。

sawara 2013/05/22 21:08
返答ありがとうございます。
RASさんのご意見の通り、『「店側の人が侮辱的な言動をした」というのは、乙武氏の主観とそれに基づく彼の証言しかない』にもかかわらず、chamy-bonnyさんが店側を完全に悪とみなし、『バカタリアン』『人間失格』とまで言わしめた根拠が、乙武さんが『名のあるジャーナリストであり、フォロワーが60万人もいる著名人』だから、と読めましたので、ひょっとして過剰な権威主義の方なのかな、と思い確認のためにコメントいたしました。どちらにしろ、一方の意見のみを絶対正義とみなし、他方をいたずらに貶めるのはフェアではないのではないかと思います。
「言った」「言わない」が当事者にしかわからないのであれば、『飲食店としての、あるべき姿』の判断も当事者にしかできないのではないでしょうか。

chamy-bonny 2013/05/23 06:23
sawaraさん、再コメントありがとうございます。返答させていただきたいと思います。
RASさんのご意見の通り、『「店側の人が侮辱的な言動をした」というのは、乙武氏の主観とそれに基づく彼の証言しかない』→つまり、公平性に欠けるのでは、一方の意見しかないのに・・・ということですよね。
その件につきましては、その通りです。本来なら、両者の言い分を聞いて、どちらの通理に分があるかを、判断するべきでしょう。ぜひ、店側の反論も聞いてみたいところですが、そこまでせずとも、予約までしてきた身障者の客に対して、「これがうちのスタイルですから」と捨て台詞まで吐く店長の店で「食事などしたくない」という私見です。店側がどんな反論をしようが、事実は事実として残ります。そこには、なんとかしようとしたけど、結果としてダメだった、という努力のカケラも見えず、だから「おもいやりのない店」と断定しました。


にもかかわらず、chamy-bonnyさんが店側を完全に悪とみなし、『バカタリアン』『人間失格』とまで言わしめた→これも持論ですが、レストランとは、なんでしょうか? ただ、料理を提供するだけの場なのでしょうか? 私は違うと思います。やはり人が人に対して「おもてなし」という付加価値を加えて、はじめてレストランビジネス、サービス業と言えるのではないでしょうか? レストランに限らず、すべての商売がそうであるべきだと 私は思います。その逆が、いわゆる「殿様商売」というやつです。この「バカタリアン」レストランはまさに、その王道「これはウチのスタイル」と公言しています。私は「バカ殿様レストラン」でお金を払って食事をしたくありません。きつい書き方ですが、本心からそう思います。


その根拠が、乙武さんが『名のあるジャーナリストであり、フォロワーが60万人もいる著名人』だから、と読めました→その通りです。何故かというと、どうして60万人もフォロワーがいるのかという点に着目してください。私は、乙武氏の本を一冊しか読んでいませんが、彼の著作はかなりあります。それと60万人のフォロワーの意味するものは彼の「信用度」のバロメーターではないでしょうか? 信用のない人に講演の依頼は来ないだろうし、相手にする人もいないでしょう。この信用を得るということは、人生において難題中の難題だと思います。乙武という発信者の信用を鵜呑みにしましたが、それが特に間違いだとは思いません。


ひょっとして過剰な権威主義の方なのかな、と思い確認のためにコメントいたしました。→そうでしたか・・・。どう捉えられるかは、読者さまの自由ですが、私としては真逆です。ブログタイトル通り「少数派」です。少数派は権威、権力と戦います。
このご意見はとても興味があります。つまり店側と客側、どちらが権威かという判断で立場が変わりますよね。sawaraさんは客である乙武さん側が権威だと思い、私は、その逆の立場を想定しました。私は、レストランの経営者ではないので、自分の姿を客側にダブらせました。ここの違いは大きいです。「少数派日記」を読んでいただければ、私が権威主義者か、反権威主義者か、ご理解いただけると思います。


どちらにしろ、一方の意見のみを絶対正義とみなし、他方をいたずらに貶めるのはフェアではないのではないかと思います→その通りだと思います。しかし、「絶対正義」とか「いたずらに貶(おとし)める」とありますが、「おもいやりのなさ」→「殿様商売」→「それがウチのスタイル」なら、私見として「人間失格のバカタリアン」となり、そのような店には行きたくない・・・と書きましたが、他者読者に向けて、「みなさんも、そんな店には行かないようにしましょう」などとは書いていません。ですから「貶めた」とまでは表現していないつもりですが・・・。


「言った」「言わない」が当事者にしかわからないのであれば、『飲食店としての、あるべき姿』の判断も当事者にしかできないのではないでしょうか→基本的におっしゃる通りですが、その弁で行きますと、究極論ですが、世の中のすべての物事に対しての論議が成立しなくなります。当然、刑事裁判もそうですよね。つまり、限られた情報の中で私見を述べたり、善悪を判断するわけです。ですから、真実と違う情報をもとに論議すれば、真実とは違う方向へ進みます。その究極が冤罪ですよね。今回の問題で、乙武氏の発信に重大な虚偽があったとすれば、乙武さんは一瞬にして「大嘘つき」のレッテル者になるでしょう。


sawaraさん・・・私は、不正な権威者を打倒する権威者でありたいと思っています。その相手は政治家であり、マスコミであり、上司であり、役人であり、サラリーマンであり、先生であり、司法であり、自分自身であり・・・とあらゆるジャンルに対してです。たとえ法律に触れたとしても、自身が正義と判断したことは実行します。ソープランドに行ったこともあります。清廉潔白とは対極にある人間です。
今回のブログの主旨は「正しいか正しくないか」ではなく自分自身が「行きたいと思うか、思わないか」です。「それが、ウチのスタイル」を通す通さないは、その店のご自由です。どうぞご自由に「スタイル」を貫いてください。そういうお店が好みというお客さんも大勢いらっしゃることと思います。しかし、私は例え招待されてもご遠慮するでしょうね。できたら店名を教えていただきたい。間違っても入りたくないという思いは変わりません。


sawaraさん、貴重なご意見をありがとうございました。コメントくだされば、返答いたします。


ーーーー以上ーーーー


安藤総理の大好きな「月の203号室」の「うた」です。
素敵なPVが出来ましたね。平井堅さんの「life is・・・」のパクリ感はありましたけど(笑)
「感謝をすることは 人間のはじまりだから・・・」
この部分が好きです。「感謝・・・」大切ですよね・・。
安藤総理が必ず唄う曲ですが、知ってる人は、いまだ、ひとりもおりません。
「ぜひ、聴いてもらいたい 唄があるんだ・・・」
そう、この曲です・・・「うた」