少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2042 ルノアール60年の旅

こういう話が大好きである。
だから古物商は楽しい。モノ言わぬ放浪者たちの旅の歴史を独り占めできるからだ。これぞまさしくロマン(roman=仏語・夢や冒険への憧れ)。大金のいらないお宝探し。今月15,16日は世田谷ボロ市だけど、かつては楽しかったけど、今ではただのフリマの延長で魅力なし。また、あんなお宝てんこ盛りの楽しい時代は来ないかな?
古いものは本当にいい。時間と手間と匠によって作られている。
地震や攻撃のない都市の建造物がそうだ。日本の神社仏閣だって本当にすごい。いつまでも風雨にさらしておいてはいかんと思う。
余生は蚤の市巡り・・・なんて最高ですな・・・


ーーーーーー以下ネット記事転載ーーーーー


米のみの市で700円のルノワール絵画、本物の盗品 返還の命令

CNN.co.jp 1月12日(日)15時14分配信


米東南部バージニア州地方裁判所は12日までに、女性が2010年にのみの市で「7ドル」(約728円)で購入したとするフランス印象派の画家ピエールーオギュスト・ルノワールの作品を、米メリーランド州ボルティモアの美術館への返還を命じる判決を下した。

約14センチ、約23センチ大の絵はルノワールが愛人のために1879年に描いたとされるセーヌ河畔の風景画。評価額は7万5000ドル〜10万ドル(約780万〜1040万円)とされる。

絵はその後、パリのギャラリーに買い取られ、1926年にはルノワール作品の収集家が購入していた。37年に収集家の前妻がボルティモア美術館に貸し出していたが、51年に盗まれる被害を受けた。

約60年後の2010年、バージニア州居住の女性がウェストバージニア州で催されたフリーマーケットで変哲もない箱が気に入って7ドルで購入。この中に、人形やプラスチック製の牛と一緒に絵が入っているのを発見していた。

女性は同州アレクサンドリアの競売企業ポトマック社に持ち込み、絵の鑑定を依頼。同社は偽物ではないと判断したが、首都ワシントンの国立美術館ルノワール作品の専門家などがさらに調べ、本物と判明した。
ボルティモア美術館から盗まれた後の約60年間、この絵がどこにあったのかなどは不明。同美術館の幹部は12年にCNNの取材に応じ、「人生に紆余(うよ)曲折はつきもの。絵の持ち主が変わっていった背景を推測するのは大変難しい」とも語っていた。

女性は、バージニア州の裁判所の返還命令を受けたものの、絵の正当な所有権は自らにあるとの気持ちを抱いている。

一方、ボルティモア美術館は絵の返還を望んでいる。

絵の所有論議に決着がつくまで、米連邦捜査局FBI)が絵を保管することになった。


ーーーーーーーーー以上ーーーーーーー


年に数回、こんな素敵に巡り合う。盗品といっても、無事であったことが何よりだ。なんでもかんでも捨てりゃいいってもんじゃねえ断舎利族。初めから捨てるようなものは購入するなよ、ダイオキシンの元凶だぜ。必要だから造られ、購入したものたちは、ボロボロになるまで使ってやれ。


「欠けた皿 人間だって 欠けた皿」平成芭蕉