2086 原発放射能垂れ流し都知事誕生
午後8時の投票締め切りを待たずして、舛添自民公明原発推進放射能垂れ流し天下り用五輪施設乱建設新東京都知事が誕生した。ぶっちぎりの圧勝だった。
バンザーイ。バンザーイ。これで役人天国ニッポンは安泰。天下りのみなさんオ・メ・デ・ト・ウってか。
午後6時台で投票率31・81%、いったいなんのこっちゃ。これで日本は原発再稼働、放射性廃棄物の未来永劫垂れ流しで、地球崩壊へ・・・。冗談ではない。
本日の全国紙朝刊、朝日、読売、産経、毎日・・・一面は、どいつもこいつも大雪で滑った転んだのオンパレード。バッカじゃねえか?
唯一、東京都民の地方新聞「東京新聞」だけは、地球の将来のために、まともに取り組んでいました。ネット配信記事ではないので、抜粋して紹介したいと思います。
ーーー0209 東京新聞朝刊一面よりーーーーー
「原発の是非 示そう」−−ー論説主幹・山田哲夫
東日本大震災と福島原発事故からまもなく三年で迎えた東京都知事選。多くの争点があげられたなかで未来を決めるこの一票には原発の是非判断が避けられません。
(中略)
甚大な被害の大震災と収束おぼつかない福島原発事故が問いかけたのは、飽くなき成長とエネルギー多消費型の経済社会をなお追い求めるかどうでした。(安藤総理注=ここ、おおきなポイントです)
そのシンボルの原発は安全が神話だったばかりでなく、高レベル放射性廃棄物という危険極まりない有毒物質を生み、何千何万年にもわたって人類を危機にさらす、(安総注=人類だけではなく、地球上の生物すべてが絶滅するぞ)そんな近代科学技術の底知れぬ暗部も明るみに出ました。
福島から電力を供給された都民はこの経済社会の一方的な受益者でした。安倍晋三首相は経済成長最優先の政策を選択、安価な電力の安定供給が不可欠として原発再稼働に前向きで「簡単に原発をやめるわけにいかない」とも述べました。
経済は大切でしょう。雇用や賃金も切実な問題です。(安総注=その通り。それらをないがしろにしているわけではない)。しかし、地震国の日本で老朽原発の過酷事故のリスクに目をつぶっていあられるものでしょうか。捨て場所が見つからない核廃棄物の最終処分を未来世代に押しつけていいものかどうか。(安総注=処分方法だけではなく、放射能漏れによる生体リスクと処分にかかる経済的負担は天文拍的な数字になる。そんなものを子孫に押し付ける気か)
もちろん脱原発といってもクリーンエネルギー開発の確かな道筋が用意されているわけではありません。
ただ事故から三年の今も福島の十四万人が避難生活を送り、その復興の前途多難な現実を見据えるとき、現状維持路線はあまりにも安易です。倫理的にも許されないでしょう。(安総注=まったくその通りだと思う。異議なし)
受益する首都圏と困難を背負う福島ーこれまでの経済社会体制は、やはり見直されなければならないでしょう。
この都知事選では有権者の一人一人が原発への態度と都市の未来図を一票に込めて責任を果たすーそう願わずにはいられません。一千万有権者の選択が日本を動かさないはずがないからです。
ーーーーーー以上ーーーーーー
どうでしょうか?
しかし、投票したのは100人中31人。残りの69人は「そんなのカンケーねえ」組。もしくは「どうせ無理」のあきらめ組。自己の目先の利益のみにとらわれ、被災地の現状や未来の地球が見えない自己中心主義者たちの勝利。東北の被災者の姿は、明日の東京の姿だと、なぜ想像できないのか。今が良ければそれでいい。自分たちさえ給料が上がればそれでよい。わずか250キロ先の福島の住民が原発事故で、どれだけの涙を流したか。牛や豚、馬や鶏など、どれだけ多くの罪なき命たちが放射能を浴びて殺処分されたことか。農作物や魚介類も同様に、大地も海も汚染され、家も仕事も家族をも失くした人々が20万人もいる。まだ三年も経っていない身近な現実を、愚か者たちはすでに忘れている。