少数派日記

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“安藤総理の少数派日記”

2186 失格の教育長/長崎女児自殺


揚げ足を取るつもりは毛頭ありません。
しかし「つい、うっかり」と口を滑らしたでは到底済まされない言葉。
「片づける」・・・。
教育を司る者として完全に失格。そして、人間としても・・・。
根底に、そういう意識がなければ、決して口から出てこない言葉、「言霊」。


教育者ではなく、人間としてではなく「役所仕事」だからこうなる。
「片づける」・・・。年度末の大掃除のつもりなのだろう・・・か?
吐いた言葉は取り消せない。
「思いやり」という言葉がある。「役所仕事」の反対語である。
これは「日教組」の問題ではなく、個人の資質の問題に見える。しかし、これくらいな役人マシーンにならなくては「教育長」のポストには就けない現実。この人、きっと反省なんてしていない。ぜったい、ポケットに小島よしおを忍ばせている。


ーーーーーーーーーネット記事転載ーーーーー


長崎女児自殺「片付けないと」 教育長発言、遺族が抗議

朝日新聞デジタル 3月23日(日)20時40分配信


長崎市立小6年の女児(当時11)が昨年自殺した問題で、馬場豊子・市教育長が19日に同校であった卒業式の直前、
「片付けていかないといけない」
と周囲に発言していたことがわかった。
馬場教育長は23日、取材に対して発言を認め、「遺族を傷つけたとしたら申し訳ない」と話した。女児の遺族は市教委に抗議している。
(安総注=「遺族を傷つけたとしたら申し訳ない」と話したって、あんた失言しておいて、どっから目線ですか? もう言葉の端々から、人間性の欠如が滲み出ていますね)


馬場教育長は田上富久市長の代理で卒業式に出席した。教育長本人によると、式の前に校長室で、卒業式に招かれていた来賓の1人から「早く(問題が)落ち着けばいいですね」と言われ、「そうですね。片付けていかないといけないですね」と応じた。別の来賓から「そういう言い方はあんまりだ」と指摘され、「確かによくないですね」とその場で陳謝したという。


発言を知った遺族は翌日、代理人を通じて市教委に抗議文を提出。今後このような発言をせずに、いじめの真相解明にしっかり取り組むよう求めた。
(安総注=教育長がこの程度の認識では「いじめ」はなくならない。断言する)


女児の母親は「(発言を知って)衝撃が強すぎて血の気が引いた。教育長にとって厄介事かもしれないが、来賓を前にそう言えるぐらいの気持ちなのか。憤りを感じる。命と向き合ってほしい」と語った。
(安総注=そう、教育長にとっては「厄介事」なんです。役人は漏れなくそういう生きものなんです)
 

馬場教育長は取材に「丁寧に対応しなければいけないとの意味で答えたつもりだったが、言葉が不用意だった。遺族の気持ちを考えて責任を持って対応したい」と述べた。
(安総注=言い訳だけはいっちょ前。心にもないことを、よくもまあ・・・)


朝日新聞社


【関連記事】


虫を食べさせるいじめ、調査で発覚 長崎の小6自殺(1/17)


長崎市立小学校6年生の女児(当時11)が昨年、自殺を図った問題で、遺族と学校が行ったアンケートに対し同校の児童が、女児が虫を食べさせられるなどのいじめを受けていた、と回答していたことがわかった。市教委は女児に対する2件のいじめがあったと発表しているが、それ以外にもあった疑いがある。遺族の代理人弁護士が16日、明らかにした。

 
女児は昨年7月に自宅で首をつり、その後、死亡した。市教委は児童約50人らから聞き取り調査をして、修学旅行の班決めで仲間外れにされそうになった、上履きを隠された、という2件のいじめがあったと9月に発表した。

 
遺族は納得せず、独自に女児へのいじめについて問うアンケートを作り、学校に実施を依頼。昨年10月下旬、4〜6年の約400人を対象に調査を実施した結果、女児が虫を食べさせられたことや、「何でも言うことを聞きます」との誓約書を書かされた、という回答が複数あったという。


遺族の代理人は16日、真相究明を求める約1万4500人分の署名を市教委に提出した。母親の手記も公表。「娘がなぜいじめを受けなければならなかったのか、なぜ自ら命を絶たなければいけなかったのか、それを解明してあげないと、命をもって抗議した意味がなくなる」とつづった。


この問題で市教委は昨年10月、調査結果を検証する外部の識者による調査委員会を設置した。アンケートの結果を受け、学校は再度、児童への聞き取り調査を検討している。(岡田将平)


     ◇


昨年7月に自殺を図り、その後死亡した長崎市の女児の母親が16日に公表した手記の要旨は次の通り。


娘は私たち家族にとって、かけがえのない宝でした。
私たちはその娘を突然失った悲しみからはまだ立ち直っていません。生きる糧を失い、今後、どうやって生きていけばいいのかを毎日模索しながら、周りの方々に支えられて過ごしています。
私たちは娘が亡くなった後、学校と市教委に何度も足を運びました。
娘が命を絶つ前に学校で何があったのかを詳しく知りたかったからです。
市教委の調査結果では、二つの出来事によって命を絶ったことになっています。
しかし、私たちは二つのいじめだけで娘が自ら命を絶ったとは到底思えません。

娘がなぜいじめを受けなければならなかったのか、なぜ命を絶たなければいけなかったのか、それを解明してあげないと、娘が命をもっていじめに抗議した意味がなくなってしまいます。
このままでは、この事件そのものがあっという間に風化してしまいます。
学校には、事件に真摯(しんし)に向き合って、私たち遺族にきちんと説明をして頂きたいし、そのために必要な調査をして頂きたいと思います。
今後、(市教委が設けた)第三者委員会には、真相を究明して頂きたいと強く願っています。


ーーーーーーーー以上ーーーーーー


おかあさんの声、娘さんの抗議は、残念ながら馬場豊子教育長、ならびに教育委員会には届いていません。届いていないというか、彼らは「隠ぺい」そして「風化」させることに躍起なのです。
自身の任期の間に起きた悲しい事件。自身が棺桶に入るその瞬間まで、問題の解決に奔走するのが、教育者としての義務であり、真の姿ではないだろうか。しかし、役人は、その責任の所在が自身に及ばないようにすることしか頭にない。だから「隠ぺい」する。体質そのものは、馬場教育長だけの問題ではないにせよ、そのあさましいほどの保身は見苦しい。


これは、今回の発言だけではなく、おかあさんの手記からわかるように、学校側と教育委員会の「隠ぺい」工作はミエミエである。子供は2件くらいのいじめでは自殺しない。
保身の権化、それが出世命のクソ役人体質。心から「申し訳ない」なんて思っちゃいない。
おかあさんが言う「やっかい事」にしか感じていない。怒りが込み上げてくる。