少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2350 中国五行術の大家・・佐藤六龍先生逝く

昨年4月から始めた中国五行占星術の勉強。丸一年勉強しましたが、かすかに輪郭を捉えた程度。奥が深すぎて、思っていたより百倍は難しく、挫折寸前でした。
しかし、この受講を始めるきっかけとなったのは、説明会での主宰・佐藤六龍のこのひとこと。
「占いなんて当たるわけないんだから、こんな勉強はおやめなさい」
入校の説明会で、こんなこと言うおじいさん。授業など、まあ、どうでもいい、私は佐藤先生のこの一言で、先生が好きになり、入校を決め、説明会の途中で立席し「おもしろそうだからお世話になります」と言って教室を後にしました。


「俺は親切だから、授業についていけない人には無料で補習をしてやるよ。授業の前に教室に来ればいい」というので、毎回、二時間くらい早く行くと、先生は待っていてくれました。
しかし、あまりにもレベルが高すぎて、わからないことだらけで質問する内容すらわからない状態。で、自然と世間話に・・・。
とにかく、口は悪いが正直者。思ったことをすべて口に出す人。
曰く「オンナはバカだ」「小保方なるオンナは天性の詐欺師」「オレオレ詐欺は騙される方が悪い。だからどんどん騙されて、騙し取った金で銀座で豪遊して世間に還元すればよい」
一見、無茶苦茶だが、すべての発言に根拠があり、誰よりも「常識」を重視される人だった。


著書だけでも200作以上あり、中には古本屋で数十万円の値がついているものもある。業界では大物占い師であり大阪の教室には、わざわざ九州や名古屋から宿泊までして来る受講生もいる。東京教室には北海道から通う人もいた。
たまたま、入院中に東京新聞の3行広告で説明会を知り、徒歩圏内でとぼとぼ歩きながら通い、しかも、その偉大さを知らず、87歳の先生だから「おじいちゃん」と呼んでいた私を、先生は「オレのこと褒めてくれるのはあんただけだよ」と可愛がってくださった。


私もおじいちゃんが大好きで、高い授業料もおじいちゃんから、いろいろと面白い話が聞ける受講料という感覚で支払っていた。一日一冊は必ず読書するという先生は、読み終わった本を何冊か「これあんたにやるよ」とくれました。風俗から食文化、慰安婦問題など多岐に渡る分野で、先生の知識の豊富さは計り知れません。「俺は酒はやらないけど、こっちは好きだから、チャバレーには行くんだよ。占いの話をしてやるとオンナにもてっからさ、ケケケケケ」と小指を立てる憧れの87歳でした。


「俺は野菜は不味いから一切食わねえ。肉は好きだから肉ばっかり喰ってる。好きなものを食べて、嫌いなものを食わねえ。これが、まあ、俺の健康の秘訣だな・・・」と豪語していたのが半年前。とにかく元気、矍鑠(かくしゃく)という言葉は先生のためにある言葉なんだな。姿勢も正しく、第一言葉にキレがあった。


昨年12月、私は仕事でNYに行ったため、一回、授業を欠席。今年1月、いつものように早めに教室に行ったが先生は現れず。同2月、また現れず、心配になり事務室に行くと「風邪をこじらせた様子」と事務員さん。「お見舞いに行けますか?」との問いに「私たちも行けない状態なんです」の答えに、少し不安を感じた。
そして翌3月。事務所から封書にて、先生の訃報を知らされる。
私が事務員さんに尋ねてからちょうど一週間後の2月28日に、末期の肝臓癌で息を引き取られた。


「1月には旅行にも行かれたそうです。事務所にも先生ご本人から、風邪こじらせちゃったから、ちょっと休ませてくれ、なんて電話が入ったくらいで、私たちも信じられません」と事務員さん。
偲ぶ会で、奥様のお話を聞くと、入院してガン告知があってから一週間だったそうです。ご本人も奥様も、本当に風邪だと思っていたそうです。ただ、先生は「オレ、今年、死期なんだ、やばいんだよねえ」と自身の相を占い、周囲には打ち明けていたそうです。


私としては、結局、昨年11月の授業の前の補習が、先生との最後で、まさか亡くなるとは思わなかったので、今後の大いなる目標が出来たと、本当に出会いを喜んでいたところでした。
占星術の授業より、おじいちゃんとの会話が楽しみで、今期も受講を継続する予定でしたが、おじいちゃんがいなくなってしまったので、実は辞めようと思いました。しかし、これも因縁だし、月に一回くらいは真剣にアタマを働かせないとダメ人間になりそうなので続けることにしました。「中国五行易」「紫薇斗数占星術」「奇門遁甲」の3クラスをもう一度初等科で受講します。昨18日が再受講一回目でした。確かに一年間、やっただけあり、比較的すんなりとアタマのなかに整理されてきました。
5年後くらいには新宿駅西口あたりでロウソク立てて占いやってます。

以下は、昨年の日記のコピペです。参考までに。

2014-04-28 編集

2371 中国五術を学ぶ1「命」


きっかけはいくつかありますが、やはり目に見えない何かの因縁を深く感じ、誘(いざな)われた・・・というところでしょうか。
今月から、ちゃんと授業料を払い、中国古来の占星術を学ぶことにしました。
「占い」とかに興味のない方はスルーしてください。
ただし、安藤総理の中では「占い」というよりは「統計学」という学問として分類しています。
まだ、五科目を一講座(各110分)ずつしか受けていませんが、そのメカニズムは理解できました。
ここからは、自身の復習の意味を込めた内容ですので、お忙しい方はスルーを。


まずは一重に「占い」と言っても、何を占うかによって、その占い方の特徴があり、ひとつの「占術」は万能ではないということ。多種多様な占術や流派が存在し、どれが本物で、何が偽物かという定義さえ曖昧であるということ。
私の場合、数多くの選択肢の中から「中国五術」を選択したのではなく、たまたま新聞広告で見つけ、日時と場所が行きやすかった説明会に参加したまでで、その説明会で熱弁振るっていたおじいさん(佐藤六龍先生86歳)が気に入ったから、説明会の途中で入学を決めました。
これも運命の導くことかも知れません。


おじいさんのエピソードは後回しにして、まずは「五術」の説明をします。
「五術」とは「命(めい)」「卜(ぼく)」「相」「医」「山(さん)」の五つの学術から成り立ちます。
その中でも基本となるのが、先の学術「命・卜・相」です。
何を占うかにもより、占術も異なります。
「命(めい)」とはすなわち「宿命」「運命=命運」のこと。
これは、生まれた年月日、正確な時刻、正確な場所によるもので、二人として同じ運命を持った人間はいないわけです。例えば双子でも、生誕時刻は何分か異なるわけで、天体との位置関係がずれるわけですから、同じ「命運」を辿るわけではありません。


つまり、人間の数と同じだけ人生(宿命)があるわけで、残念ながら、この部分は「努力」で変えることはできません。
俗にいう「持って生まれた・・・」とか「〜の星の元(した)に生まれた」というやつです。
一般的に言えば「性格」です。
多少の修正は出来るものの、基本的には変えようにも変えられません。性格から長所短所が割り出され、そこから見合った「職業」などが割り出され、よく雑誌などの占いコーナーに「この生まれの人は、○○の仕事に向き、○○に対して力を発揮します」などと書かれています。
だいたい当たっています。
つまり、自分自身を客観的に見て、進路を決めたりするために用います。これを推命術と言い「四柱推命」と「紫微推命」の二つがあります。両者とも生年月日の詳しい時刻までわからないと正確な判断はできません。
「紫微推命」は有名な「四柱推命」とは違い、日本ではあまり馴染みがなく、私自身も知りませんでしたが、中国では四柱推命と双璧で両者合わせて使われているそうです。
四柱推命」の四柱とは、出生の年・月・日・時刻の四本の柱を差します。特徴は・・・明解な吉凶判断と的中率で行運(行動)の予測を得意とする。
「紫微推命」の紫微とは、北極星北斗星)を差します。
特徴は・・・判断の評細事象の末節にいたる的確性で、人間関係やその人を見ることを得意とする。


大局から見ると微妙の差なので、区別が難しいですが、占い方法はまったく異なります。ただし、両者とも基本は生年月日と時刻なので、それが正確にわからないと講師曰く「手の無い人の手相を見るようなもの」だそうです。
例えば、安藤はこれこれこういう性格ゆえ総理という職に適している・・・とここまでは「四柱推命」。しかし、そうなると、これこれこういう問題が起こるので、これこれこうした方がよい・・・というのが「紫微推命」の守備範囲。かなり大ざっぱな解説ですが、こんなところです。
このシリーズは、自身の勉強も含めて続けたいと思いますので、興味ある方は覗いてみてください。
これが教科書といえる「五術万年歴」です。

初等科の一年は、まずこのひも解き方を学び、二年目の中等科で、そこからの解読を学び、三年目の高等科で応用を学びます。
過去を遡り、何月何日何時何分に生まれたかまで調べ、そこから命運の情報を得るのですが、この作業は容易ではなく、独学では不可能でしょう。