2542 あんまき高校 記
6/3-17 FB投稿
ここはひとつ、気象学者の服部貴センセの名誉のために、出身校のあんまき高校のことを書くしかないだろう。
長くなりました。お暇な人、限定です。
愛知県の中心部に位置するあんまき市、人口7万人くらいの田舎町。地場産業のあんまきの製造は、我が国のおよそ9割のシェア。
1日しか保たないフレッシュゆえ、他県ではなかなか購入はできない。
かなりのボリュームに対して一本180円前後というコスパは嬉しい地元の誇り。
最大手のあんまき製造は国イチ(国道1号)沿いにある藤田屋。
かつてはトラック野郎のオアシスとして24時間営業の名を欲しいままに栄えていた。
栄枯盛衰。隣接する刈谷にオアシスなる温泉や観覧車までついたハイウェイロードサービスが出来、かつては満車の駐車場も、今ではすぐに停めることができる。
あんまき高校の卒業生、あるいは、あんまき市役所に勤める職員諸君もこのことを知る人は少数派である。
実は藤田屋の二階には和室の宴会場があり、ここを予約すると、なんと無料でカラオケセットを貸してくれる。人数とか、料理に最低価格はない。
空いていれば、例えば5人くらいでもOK。料理は一階のレストランと同じもの、例えばカレーやラーメンで十分だ。こんな素敵なドライブインはそうそうない。
さて、服部センセが通ったあんまき高校。
ここはかつて、弘法大使空海が巡礼した地として弘法町なる町名がついているが、その事実を目撃したという人物は全て絶滅、今では伝説化しているが、空海のエキスはいまだに感じられる。
あんまき高校の校歌は「海道(かいどう)の空は紺碧」という歌い出しだが、あんまき市には海はない。すなわち海道とは東海道のこと。53次、39番目の宿場町。
あんまき市は元々は今川義元の領地。桶狭間で信長に殺られるまでは。
あんまき市を横断する東海道松並木は、信長、秀吉、家康等々名だたる名将武将が往き来した。
我が第三の通学路でもある(定期代を使い込んだ月の自転車通学)。
あの戦国時代に自転車があれば、ちょっとした英雄になれた。
私の師匠にあたる松尾(芭蕉)もこの地を訪れ、無量寿寺にて俳句を詠んだ。
ただし、あんまきを食した記述、文献はない。
さて、肝心のあんまき高校。
もとは商業科専門の商業高校、歴史はある。ゆえに女子生徒多数。
地元の金融機関への就職率は高いが、高卒ゆえ、いわゆるサラリーマン的な出世は厳しい。
もう何年も前、あんまき市商工会議所と市の教育委員会が将来のあんまき市を担う若者を育成しようという絵空事を描き、誕生させたのが普通科。
服部センセはそこの二期生。偏差値とはなんぞやと、偏差値の意味すら、理解できない連中が、あんまきに釣られて集まった新設3クラス。
机上の教育者たちはリキんだ。
物理の長谷は東大。
だけど、物理の授業、子供の滑り台の話からニュートンの万有引力の話をするなど、古典的というか初心者を誘導する定番というか、聞いてて眠くなった。
せめてビッグバンからの掴みなら、も少し興味を持ったはず。
世界史の有田は京大。
最初は気付かなかったけど、世界史のくせに日本の戦争に関してやたらとリキを入れる。
学校の前で組合のビラ配りに心血していた時に、アカだと気付いた。なるほど、道理である、今までの授業。火で炙るか。
授業内容は意味不明、ほとんど哲学者、時々、マジでテンカン。
教師としては明らかに不適格者だが、それはすなわち、こちら側のニンゲン。
私は決してキライではない。
生物の石原は岐阜大。
石原三兄弟は全員教職。安城北朝鮮中学では、石原家三男坊に世話になった。
三河弁がきつく、何言ってるか意味不明。だけど責任感は強い。(一年時担任)
英語の松ちゃん松崎は名古屋大。
英語の発音は名大の試験にはなかったんだね。
しかし、松っちゃんが北朝鮮で生まれ育ち、第二次世界大戦当時10歳の松っちゃん少年が、姉と幼い2人の妹を連れ、裸足で三日三晩、山道をさまよい、38度線を命懸けで越えた人生の猛者。
お母さんを途中で亡くし、添い寝した見知らぬおばさんは、深夜に息を引き取り、朝まで冷たい背中、つまり他人の死体にしがみついて寝た。
「チミが早稲田に合格したら、ボクは裸で逆立ちして町中を歩いてやる」と言った。
とても素敵な交換条件、全裸逆立ち徒歩も見てみたかったけど、意に反してボクは苦しんだ。
私利私欲で恩師を町中の晒し者にしていいものだろうか?熟慮の末、ボクは早稲田に不合格の道を選んだ。今だからコクろう、わざと解答を間違えてやったわ。(三年時担任)
数学の伊藤マスとドラゴン辻はともに名古屋大学。
特に辻の授業は意味不明、ひとりよがりの典型。
あまりにもアホなので「センセイ、どこの大学出てんの?」と授業中にボクが質問すると「え〜と、あの〜、その〜、名古屋大学です」との回答に、クラス中が騒然とした。
で、熱血漢・イトマスは明らかに青春ドラマの見過ぎの爽やか系。
生徒の恋愛相談にも乗る好漢。名大入学に一浪した苦労人である青春教師の授業はグ〜。(二年時担任)
番外編
小林、大沢、斎藤の体育教師は全員、日体大。
高校生から見れば、皆おっさんだけど、結局、何やってもスポーツでは彼らに勝てなかった。
さすがは体育会、強いわ。
保健室の藤岡寿美子先生は可愛いすぎる体育教師。東京女子体育大学。
虚弱体質のボクは週3の割合で、保健室で横になる。シブヤに行くと高いけど、あんまき高校には無料のイメクラが存在した。
さて、私は何故、このようなことを延々と書いたのでしょうか?
多分、季節の変わり目なのでしょう。あるいは痛み止めの服用しすぎでタイガーウッズ状態か?
ちなみに女子生徒1は、服部センセが3年間ストーカーした人気No1のキミちゃん。
通称ハラキミ。名前が君代。きっとお父さんは国士。いい名前である。写真も上手。
隠し撮りだが、犯人はウーかダラリンかブーくん、三大カメラ小僧。
女子生徒2はFBFのユウコさん。こちらは、ワシのご指名じゃて。
まったく相手にしてもらえんかったw。もちろんストーカーもした。
帰りの方向が同じ。ひとつ隣の車両に乗り、接続ジャバラ越しに見つめたこともある。
今の時代なら捕まる。
これが服部センセの人生でした。
おしまい。