2565 おくりびと鶴岡
6/14-17 FB投稿
蚊取りのCMの笹野さん見てて、思い出したので書き留めます。
「おくりびと」という納棺師の映画、もっくん主演の、観た人、多勢いると思います。
あの映画、とても良かったです。山崎努さんとか、最高でした。
数年前、わけあって、ひとり山形を訪ねました。
なんとなく、ロケ地巡り。もっくんがチェロを弾く土手は遊佐という街。
撮影のほとんどは酒田でしたが、鶴岡でも行われました。
僕は鶴岡に用事がありました。
切ない話ですが、Yuriちゃんのお墓参りでした。
で、笹野さんともっくんが銭湯に入るシーンがあるのですが、あの銭湯、鶴岡に実在するんです。
もちろん、入らせていただきました。夕方四時。ほとんど誰もいません。
ひとりかふたり、しなびたおじいさんが。
あんなおじいさんでも生きているのに、どうしてYuriちゃん、死んじゃったのかな。
そんな気持ちで湯に浸かり、剥げ落ちた天井を眺めていました。
風呂から出て、僕はとある病院へ向かいました。
僕が後に長期入院することになる三宿の軍人病院は、偶然にも彼女が入院していた病院で、彼女のお母さんから伺った話では、病状が悪化したため、東京から故郷の個人病院に転院した、と。
東京の大病院から、田舎の小さな個人病院に転院する理由は聞かなくとも、そういうことなんだ、と。
彼女がその病院で亡くなってから、7年も8年も経ってるのに、わざわざ悲しみに会いに行く。
お母さんに病室までは聞けなかった。
でも、行けば自然にわかるだろうと確信した。
彼女はいてくれるのだろうか。待っていてくれるのだろうか?
三次元と四次元は遠くて近い。
まだあの銭湯、あるのかな?
また訪ねて行きたい。
糸屋さんにでも連れてってもらおうか。