6/16-17 FB投稿
野際陽子さん。
ご本人にお会いする機会はありませんでしたけど、一時期、陽子さんのお姉さんとは一日置きくらいにお会いしてました。
東京中日時代ですね。
両国の豪邸(本当に豪邸、16部屋ある屋敷に僕と痴呆症のおばあちゃんと2人暮らし)でおばあちゃんの逝去にともない、新宿区若葉町(丸ノ内線四谷三丁目)のマンションで半年ほど暮らしました。
東京中日は午前零時を過ぎると個人タクシーに相乗りですが家の前まで送ってくれます。
で、マンション前に止めてくれます。
そこに「ねこじゃらし」というビミュ〜ウな割烹があるのですが薄給故に入るのに勇気が必要でした。
ところがですね、表にかなり古く日焼けした紙に、ホワイト800円、オールド2500円って書いてあるわけですよ。
学生時代、巣鴨の最安値の店でホワイト1000円でしたから、天下の四谷三丁目で800円はねえわな、とフツ〜に思うわけですが、一応そこは確かめないと。
恐る恐る入ると、カウンターのみの上品な店、ヤバ、高そう。
「いらっしゃ〜い」
おお、やけにチレ〜なお姉さま。ゾクゾク。
「あの〜、そとにホワイト800円て、ホントですか〜?」
カウンターにいた3、4人の客とチレ〜なお姉さまと、ママさんとおぼしき女性に爆笑されました。
「あなた、や〜ねえ〜、んなわけないじゃない、あれもう十何年も前のよ、うちが開店した時のやつよ。でも紛らわしいわね、〇〇ちゃん、外してきて〜」
「は〜い」
うううう〜
「今はねオールド4500円、ホワイトは2000円」
まあ、それにしても良心的な金額である。しかし、私には無理、荷が重すぎる。
「ああ、そうでしたかぁ〜、すみません」と引き返そうとすると「あ、ちょっと待ってお兄ちゃん。800円でいいよ、お兄ちゃんは。だって800円て書いてあんだから、それ以上とったら詐欺になっちゃうよ、ウチの店」
いんや〜、なんていいママさんなんだ、もう常連決定、部屋のまん前だし、チレ〜なお姉さまいるし。
で、本当に僕だけは永久ボトル800円会員でした。
料理も本当に美味しくて、値段も安い。
ママのことをお姉さんと呼んでいましたが、いつも、何かまかないみたいなものをササッとこしらえてくれて、ボトル飲んで、それで2000円、ボトル入れて3000円くらいでした。
ママのことをお姉さんと呼んだのは、そう、野際陽子さんの実姉なんです。
2度目に訪れた時に教えていただきました。
ですからチレ〜なお姉さまはお手伝いの女優さん。松井なんとかさん、調べればわかる。
野際さんのプロダクションに所属とか言ってた。常連客の半分以上はテレビ局関係者。
本当の隠れ家で、繁華街ではなく、住宅街にある店。
野際さんの仕事関係者だけで成り立つそうで、まったくガツガツしていない。
2日に一度は顔をだし、ホワイトとまかないをやる人間になりました。
当然、野際さんは見えるのか?という話になります。
開店当初は、それこそ毎日必ず顏を出されたそうですが、僕のころは、もう年に数回程度で、結局僕は一度も遭遇する機会はありませんでした。